きもの選びは友達探し、あなたの笑顔に癒される by かずまさ

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第576号 2011年11月1日「祖母 No.2」

母のことはHPによく書いているが、祖母のことは遠回しの書き方ばかりしてきた。
甘えん坊のわがままで育ってきたお祖母ちゃん子の私。祖母とは、夜、こたつを囲んでテレビを見ながらよく話をした。祖父の悪口が多かった。自然に祖父が嫌いになった。祖父の葬式の日に泣く姿を見た時、『あれだけ悪口を言っていたのに・・・』と呆れた。『だって、そうがだね』そのものだと思った。何か言い訳が必要なんだろう。大人になってわかった。
女性が先に死ぬと男は追従するが、反対だと女性は元気(?)になる。それは確かだと思った。祖父正直は名前通りの一辺倒な人間だった。私も年齢だけは近づいている。『ガンコだから・・・』とよく言われる。このたび、Imagine縁のコーナーに私の似顔絵を書いてもらったら、『お父さんにそっくりだがね!似すぎているからHPには載せれんわぁー!』とまたまた『だって、そうだがね』の二代目がおっしゃる。
お袋の口ぐせは『難しい、難しい』だったけど『だって、そうだがね』は奥が深い。よく噛みしめ味わう言葉だ。

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第575号 2011年10月28日「着付け教室」

普段、着付けでお世話になっている成人式着付の元は『井川着付け教室』であり、親父の頃からのお付き合いだから40数年になる。美容もその娘さんにお願いしているので、親子二代にわたり着物販売のアフターフォローのお手伝いをしていただいていることになる。
以前、正直屋でも『着付け教室』を開いていた。たくさんの生徒さんがいて、先生になられた方もたくさんいた。いつかまた復活できればと願っている。
真から着物好きの方は、日常も着用されていて、やはり着姿もきれいだし動作もスマート。着物は『慣れ』だな、とつくづく感じる。民謡をされている方には着物好きの方が多く、自分のお客様にもいるが、そんな方でもそのグループの集まりに行くと別世界に来た気分になられるそうだ。近ごろは本当に日々着用されている方が少なくなったので、そんな話を聞くととても嬉しく思う。
来年度より学校教育の一環で、『着付け』が取り上げられると聞いた。まずは、中学一年生の男女が対象らしいが、日本人として一人でも着物好きが増えるならもっと嬉しいことだ。

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第574号 2011年10月26日「仕立物」

『近ごろは腱鞘(けんしょう)炎になるほど仕立物を預かっていない』と仕立屋さんにお叱りを受けそうだが、昔はちょっと無理をされたり、硬くて厚い生地の帯の仕立物をされる方はよく腱鞘炎になり指をさすっておられた。
指の関節が痛くなるのか?無理をするというのも、我々が急ぎの仕事を持ち込むからだと申し訳なく思う。
仕立屋さんの数は毎年減っている。高齢化の関係もあるが、今は、洗い張りをして、仕立て直しをしてまで着物を着られる方が少なくなったからだ。以前は、八掛をすり切らしたり、袖口を破ったり、前身が薄くなったりすると、洗い張りをして生地の組織を元に戻してからリフォームして着たものだ。
私も着物を着るようになって20年が過ぎた。たくさんの思い出の着物も増えた。

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第573号 2011年10月24日「神戸」

38年も前のこと、神戸で丁稚(でっち)奉公をしていた折に、着物のことをいろいろ教えてくださる武野さんという仕立屋さんがあった。神戸を離れて30年以上経った今でも、心配して何年かに一度はお電話をくださる。
ご主人は90歳台で奥様も昨年米寿を迎えられたところだ。現在もお元気で耳も良い。今でも畑仕事をされているという。健康で長生きしている方とお話ができるのは嬉しいことだ。38年前の私や女房を思い出しながら話をされているのだろう。入社して約8ヵ月間は本店勤めで知らないことばかりだった。ついつい長居して、甘え、遊ばせていただいた・・・懐かしい。
女房の実家の両親も永眠、神戸の奉公先(ひめや)の会長ご夫妻も永眠され、近頃は、年に一度墓参りだけして帰ってくるようになった。奉公先の番頭さんたちも定年で退社されたり、途中リタイヤされた方もあり顔ぶれもずいぶん変わった。
今日は久しぶりにお元気な声が聞けてよかった。ゆっくり神戸に遊びに行ける時間が持てたらいいな。

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第572号 2011年10月18日「ドラマ」

同じ脚本、同じ演出家の芝居でも演じる役者によって違った味の作品に仕上がる。また、台本の優れたもの、昔から何度も演じられてきている作品は演じる人によって受け取り方も変わり、見ている側の我々も『なるほど』と感じる。
音楽でも、同じ曲でもテンポによって楽しくも悲しくも感じられるものがありおもしろい。聞く側のその時の気分によっても変化するだろう。
毎日の生活の中での夫婦の会話でも、ある時は笑い話に、ある時は喧嘩になる。あとで考えるとたわいもない話の連続なのにおかしなことだ。年を重ねるごとに夫婦は『あきらめ』が入り、お互いが控えるようになり、若かった頃ほどはもめることがなくなる。そして、たとえもめたとしても日にちが過ぎると、また元の鞘(さや)に納まるのだ・・・大概はね。近ごろ、離婚が多いということはそうでもないということか?でも年をとってからの男の独り者は何もできない私などからみれば寂しくて辛いだけだと思うのだが・・・。
もう少しドラマの続きは見られそうです。

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第571号 2011年10月14日「ウォームビズ」

今年の夏は、震災の影響でクールビズ関連商品の注文が多くありました。電気製品もエアコンより扇風機のほうが多く売れたようですね。扇風機は、着物が入れっ放しになった箪笥(たんす)の中の空気の入れ替えに利用できるって知ってた?着物を箪笥から出して風を通すのが一番良い方法ですが、現代人は忙しくてなかなかできません。そんな時に箪笥の引き出しを開けて扇風機を回すのです。やらないよりはGood!また、シリカゲルを入れて常にドライにすることを心がけることでカビを防ぎます。
寒くなってくると今度はウォームビズですね。昨年もたくさんの実績があったようです。ユニクロ・しまむら・イオン・イトーヨーカ堂等々、各社いろいろな商品名で販売しています。暖房器具も今年は石油ファンヒーターを増産しているようですが、電気はどうなるんでしょう。我々きもの業界にも安価なカッコイイ『あたたかい肌着』欲しいなぁー。洋服用の肌着を毎年着ているんだけど、やはりオジン臭いんだよね。若いお嬢さんが着用できる可愛い肌着も欲しいよね。

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第570号 2011年10月12日「お酒 No.6」

禁酒を始めてやっと一ヶ月が過ぎた。以前、体調が悪くて一年間止め、回復後は一週間に2~3日は飲まないようにしていた時 期もあったが、いつの間にか毎日になってしまった。身体のためには休肝日を作ったほうがいいとは思いながら、なかなか守れなかった。ここまで苦労して酒を やめることもないと思ったりもする。久々に会った方々に聞くと『良い顔色をしているね』『少し痩せたかな?』と言われる。そんな感想が多いということは以 前より体調はいいのだろう。朝の散歩でも、ジョギングを少ししているが、始めた頃より身体が軽い気もする。どれだけ続くか、もうしばらく・・・でも夕飯時 の楽しみがなくなりちょっと寂しい。カラオケなんかへは行けないよね。もちろん居酒屋とかスナックもちょっと白けるだろうな。でも、身体のためにもう少し ガマンするか!

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第569号 2011年10月7日「明治村 No.2」

現在、明治村では『秋、彩り。明治村』と題して11月27日(日)までイベントを行っているそうです。特に、11月1日(火)~27日(日)の間は、着物で来村されると入村料が半額になるというからお得です。
紅葉の中、着物姿で日本庭園を歩けば癒しの効果も抜群。『紅葉茶席』も用意されているそうなので、お抹茶を一服いただくのもいいね。色々と催し物も盛りだくさん。
当店のHPでも見られますよ。ぜひご覧ください。
≪明治村・問い合わせ 電話0568-67-0314≫

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正直屋 Imagine縁 きもの語りが始まりました

2011年10月より始まりました「Imagin縁きもの語り」。
「社長の徒然草」同様、ご愛読くださいますと幸いです。

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第568号 2011年10月5日「ツクツクボウシ」

今年は『ツクツクボウシ』に縁があるのか?先週も鳴き声を聞いた。

私が小学生の頃は、誘拐事件などの物騒な話はテレビドラマの中だけのことで、さほど注意することもなく、夏休みともなると真っ暗になるまで虫取りや魚釣りに明け暮れていた。遅くに帰っても、『早よ夕飯を食べんと皆が食べられん!』と叱られるくらいだった。

宿題もしないで、本当によく遊んだ。当然、宿題は終わらせることができず、※『夏の生活』の1/3くらいは賢い子に見せてもらって写したりしたものだ。虫かごいっぱいに蝉を捕ってきては蚊帳(かや)の中に放し、『ミィーン、ミィーン』と鳴き出すとあわてて部屋から逃げ出す、なんていう遊びもした。昔は型の少し小さい『チィチィゼミ』なんていうのもいたがここ何年も見なくなった。

子どもの頃の思い出は自分だけの宝物だネ。

※『夏の生活』:名古屋市では定番の宿題。全教科が出題された問題集のようなもの。冬休みには『冬の生活』というのがあります。

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