第576号 2011年11月1日「祖母 No.2」

母のことはHPによく書いているが、祖母のことは遠回しの書き方ばかりしてきた。
甘えん坊のわがままで育ってきたお祖母ちゃん子の私。祖母とは、夜、こたつを囲んでテレビを見ながらよく話をした。祖父の悪口が多かった。自然に祖父が嫌いになった。祖父の葬式の日に泣く姿を見た時、『あれだけ悪口を言っていたのに・・・』と呆れた。『だって、そうがだね』そのものだと思った。何か言い訳が必要なんだろう。大人になってわかった。
女性が先に死ぬと男は追従するが、反対だと女性は元気(?)になる。それは確かだと思った。祖父正直は名前通りの一辺倒な人間だった。私も年齢だけは近づいている。『ガンコだから・・・』とよく言われる。このたび、Imagine縁のコーナーに私の似顔絵を書いてもらったら、『お父さんにそっくりだがね!似すぎているからHPには載せれんわぁー!』とまたまた『だって、そうだがね』の二代目がおっしゃる。
お袋の口ぐせは『難しい、難しい』だったけど『だって、そうだがね』は奥が深い。よく噛みしめ味わう言葉だ。

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