きもの選びは友達探し、あなたの笑顔に癒される by かずまさ

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第709号 2013年4月1日「歩くこと」

709和合店勤務の折、暇な時間を見つけて散歩をした。店から西方向の153広場(と書いてもわからない人ばかりだと思う)までが3,500歩。店から日進駅周辺までが4,000歩。割と近いんだなぁ。そうすると、毎日、鶴舞公園をぐるぐる回って一万歩というのは結構歩いているんだと思った。毎日のことだから、長い距離と感じていない。初めての道だと、ずいぶん遠くまで歩いたと思っても、意外にそうでもなかったりする。車なら2~3分程度の距離だから当然か・・・。歩くと、周りの景色も違う。散歩とはおもしろい。
私は眼が悪いから、側溝が一番恐い。以前は、歩道にも段差が多かったが、今はバリアフリーで、フラットな道が増えている。つまづかないような工夫がされているのだ。私のような人や、高齢者にはありがたい。
歩くことが、健康であり続けるための基本と思っている。なるべく時間を作って続けたいと思う。

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第708号 2013年3月26日「卒業式 No.2」

3月は卒業式シーズン。当店では、今年も、美容室の方に店まで出張していただき、ヘア・メイク・着付をしてきました。毎朝のように当店スタッフも早出して、そのお手伝いをします。
ある時、午前6時半のお約束の方が、遅れて来店されました。当然、手を抜かない限りは、遅れた分だけ仕上がりも遅れます。しかし、そんな方に限って、『仕上がり時間は守って!』と要求します。そして、その要求にはキリがありません。勝手な話です。
今どきは、こんな方のことを『クレーマー』と呼ぶそうですが、そんな勝手な方の注文を聞いたばかりに、他のお客様にご迷惑を掛けてしまったことも、過去にはあります。成人式や卒業式当日に、『編み込み』を多く入れたヘアスタイルを要求されたりするのです。係にも、当日は時間のかかる作業はお断りするよう言っています。お客様にも、事前に繰り返しそのように説明しているのですが、何とも思わないようです。自分さえよければそれでいいと思っておられるのでしょう。困った話です。
『サービスの過剰』時代なのかもしれません。1時間かかる仕事を、45分でパーフェクトにするのは無理です。まずは、ご本人が約束の時間を守ればよいのです。細かい編み込みは、大変時間がかかります。事前に、美容室の方と打ち合わせをして、時間がかかるようであれば時間を多く取り、追加料金を支払えばよいのです。ルールを守るという基本は、大切にしたいですよね。
ヘア・メイク・着付をしてくれる美容室を紹介するだけなら、従業員は早出をしなくてすみます。正直屋では、着物の着装姿が少しでも良くなるよう、出来る限りのお手伝いをしたいと考え、店内にてヘア・メイク・着付を行っています。これからも、続けていきたいと思っています。

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第707号 2013年3月22日「問い合わせ No.4」

長年にわたり取引していた名古屋のある問屋さんが、3月末日で廃業する。その店でしか扱っていない商品があり、今後はメーカーから直接取り寄せることになるので、お客様への対応が難しくなる。パンフレットを見て決められるお客様はいいのだが、そのようなお客様は少数で、実物を色々見てみたいのが本心だろう。名古屋の問屋さんも、私と同年くらいか、それ以上の方が多くなった。このように、どんどん減っていくのでしょうね。以前、京都のメーカーの職人さんたちの高齢化について書いたことがあるが、振袖は毎年新作を見られるが、小紋や紬の新柄は少ないように思う。ただ単に、私が見ていないだけなのかもしれないが・・・。
最近、来店されたお客様から、染め直しのご依頼があった。自分の着物を、お嫁さんのお祝い着用に仕立て直しをしてあげたいとのことだった。昔なら年に数回あった注文だが、現在は少なくなった。『自分のものだから、古いんだけど・・・』とおっしゃっていたが、きっと一流メーカーのものだと思う。新品同様に生まれ変わり、喜んでいただけるようにしたい。物を大切にする気持ちを伝えることは大事なことだ。お嫁さんも、きっと喜んでくださると思う。
*****
≪追記≫
6月末まで、洗い張り、染め直し、シミ抜き、丸洗い、等のキャンペーンを行います。基本的に、職人さん泣かせとなるので、やってはいけないバーゲンなのですが、暇な時期なので協力していただけることになりました。6月末日まで有効の『30%OFF お試しサービス券』を各店舗にご用意しておりますので、どうぞご利用ください。ただし、対象となるのは、お一人様2点限りです。フリーダイヤル0120-39-0529にお電話くだされば、サービス券の郵送もいたします。

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第706号 2013年3月19日「花粉症」

毎年のことなのだが、3月中旬は花粉症に苦しむ。今年は特にひどい。
病院で薬をもらってきて、毎朝一錠ずつ飲んでいるが効かない。汚い話だが、鼻水が止まらないし、ノドはカラカラ。何も仕事らしいことはしていないといっても、こうひどいと困る。広告作成の作業をしようとしても、眼がかゆくて、ただでさえ見づらい文字が、ぼやけてますます見にくい。黄砂だ、PM2.5だとか、風が強い日はまったくダメ。もう一日中寝ているだけの人だ。それでも、定時になるとお腹だけは減ってくる。女房や従業員から見れば邪魔な存在だ。4月になれば、多少良くなるだろうか?
花粉症になって、もう十数年になる。薬を飲まないと、『ハークション!』とくしゃみの連発だ。他人にも迷惑がかかる。薬を飲めば眠くなる。一日中、ダラダラ、グダグダ。皆は、卒業式の袴の準備や片付けに忙しいのに申し訳ない。『マスクをすればいいじゃない!』と言われるが、何だかみっともないような気がする。『今のほうがみっともないわ!』と母さんは言う。もうしばらく続くのだろうか?イヤだ!イヤだ!

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第705号 2013年3月15日「神様の言う通り No.4」

705心の中には、善良な神様もいるが、悪魔もいる。時々、気分がすぐれない時に、この悪魔がいたずら心を起こして悪さする。いつもなら絶対に言わないであろう言葉を吐く。そして相手を傷つける。気分が高ぶってくると、どんどん悪口がひどくなる。もっと相手を傷つける。どうしようもないところまで追い詰め、『どうだ!』と勝ち誇った態度を見せる。もう相手は、立ち上がれないほど心を病み、悪魔は喜ぶ。だが、善良な神様は、その時は見ているだけで止めようとしない。争いでは、悪魔に勝てないことを知っているからだ。しばらく神様は、その人の行動を見守る。少しずつ心が平常に戻ってくると、自分のしたことに気づく。子どもなら、すぐに『ごめんなさい』が言える。でも、大人になると、そこまで来ても言い訳をする。『あの時、あいつがあんなことを言ったから・・・』、『あの時、他人が見てたから・・・』 反省するまでには時間がかかる。じゅうぶん時間を取った後、自分が悪かったことがやっとわかる。でも謝れない。自分の方が年齢が上だったり、自分が上司だったりと色々な理由がある。そんな大人がいる。たくさんの悪魔を持っている。奴らは、いたずらが大好き。そんないたずらをやめさせるのが両親だ。小さい頃から、しつけて教育する。抱きしめて愛を教える。何かあった時は、そっと教え、答える。大きくなったら、少しずつ親の日々の姿を見せることで教える。そうすれば悪魔達は成長しない。いたずらをしなくなる。

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第704号 2013年3月12日「御用聞き」

私も、40歳代の頃までは運転が出来た。現在は、一人で営業に行くことが出来なくなったので、顧客訪問をしても、世間話をして時間つぶしをするということは少なくなった。
正直屋も、振袖中心の販売店になり、カジュアル物の販売が少なくなった。着物好きの方は、シミ抜きや洗い張りを出される。そんな方々は、お茶が好きだったり、お年寄りの方も多かった。世間話もよくした。招待旅行などもやっていたから、その前後は、その話題も多かった。特に着物好きのお客様は紬を好まれた。塩沢紬の好きな方があり、その方は、単衣物の白地を何枚も購入された。『シボの感触がいい』と言っておられた。そんなお客様は、着物以外はほとんどデパートの外商を利用しておられた。着物の自慢話もよく聞いた。当店で扱っていない商品ばかりだった。大島紬を仕入れるようになったのも、昭和55年前後からだった。それまでは、高額で当店では売れなかった。バブル経済の時期と重なり、徐々に売れるようになった。観劇券のプレゼントなどもしていたので、着物を着て芝居見物にも行かれた。
現在の着物好きの方というのは、何か習い事をしている人くらいになった。しかし、そういう方ばかりでもない。お茶をやっておられるのだが、初釜の時とか、特別な行事の時にしか着用されないという方もある。着慣れていないから、本番の時に粗相をされた先生もあった。ばつが悪かったろうに・・・。こっそり我々御用聞きに預けた。
一人で営業していると、その家の表も裏もよくわかった。今考えてみると、恐ろしい仕事だ。だが、相談相手になれるくらい信用されていたのだ。気づかされることが多い。

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第703号 2013年3月8日「神様の言う通り No.3」

誰でもそうだと思うのだが、今までの人生、ずい分曲がりくねった道を歩んださ。あとで後悔することがどれだけあったか。だが、先のことなどわかるわけが無く、立ち止まって色々と悩む。神様が、『今回は右へ行け』、『この場合は左だ』と示してくれたら、簡単で結果も良いに違いない。でも、自分で決断して歩んでいくしかないのです。
私の場合、ガンや不慮の事故にでも遭わない限り、平均寿命からすると、あと十数年の命かな?残りの方が少なくなりました。中小企業の経営者だから、定年などというのは自分で決められるし、倒産すればそれで終わり。それは最も辛いことだが、そうならなければ後継者が続けてやっていってくれればいい。どうせいつかは終わりが来るのだから、その辺のことをそっと教えてくれるといいなぁ。
近ごろ、店の神様達が、色々と私に訴えてくる。私は、上から目線で命令することが多いらしく、『私達に、もっと考える時間を与えてくれたら、もっと自発的になるし、成長できるのに・・・』と。それは、真(まこと)のことが多く、自信喪失する。ため息は、そんな時の為にあるのかな?『あ~あ!』

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第702号 2013年3月5日「卒業式」

3月は卒業式シーズン。正直屋でも、袴の着付やヘアメイクの予約が連日入っています。3月1日から始まり、最終は4月の入学式まで、各店では、毎朝早くからの出勤となります。毎年、この間は、従業員の体調が一番気になる時期でもあります。もし、風邪でも引かれたら大変困ります。また、美容院のスタッフの方々も、連続となるので疲れが一番の敵になるでしょう。
『大変だね。』と言って見ているだけの私と違い、当店のスタッフ達は、半衿付けや髪飾り・肌着・草履等の小物の用意、順番に着装できるようにとの前準備に余念がありません。当日間違えたらそれこそ大問題。これだけ毎日のこととなると、当然、雨の日もあります。そうなった時のことまで考えておかなくてはいけません。自分の店のことながら、『よく動いてくれているなぁ』と感心しています。体力的にも厳しい日々です。『成人式のように一度に集まり、10日間くらいのうちに終わってくれるといいなぁ』などと勝手なことを考えています。
卒業式をもって、学生生活ともお別れ。新しい世界へのチャレンジが始まります。最終のセレモニーを華やかに飾ってあげたい。そう思っています。

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第701号 2013年3月1日「問い合わせ No.3」

701近ごろは、何を調べるのにも、自宅で簡単にできるようになった。WEBでチェックし、もっと知りければ、どんな遠くへでも直接フリーダイヤルで問い合わせることができる。気に入れば注文すればよい。商品が届き、気に入らなければ一週間以内なら返品もできる。当然の権利で、我々もそのように対応している。
商いに結びつけようと、購入した名簿をもとにDMを送っている。テレアポして、今後カタログは必要ないとのことであれば名簿から削除したり、直接お店に送付停止依頼の電話がかかってくることもある。そのようなことのない限り、約一年間、色々な『きもの屋』からDMが届くことになる。受け取る側からすればゴミの山だが、そんなことはお構いなしに送りつけてくる。振袖を購入する予定のない人にとっては迷惑な話だ。
個人情報保護法制定以降、名簿自体が古くなっているから、宛先不明で戻ってくるDMも多くなった。しかし、DMの郵送が一番手っ取り早い。近ごろ、DMに掲載するモデル画像の契約についての取り決めが以前に比べて厳しくなったものの、まだ、しばらくはDM作りに励むしかない。
WEBの効果は、正直なところよくわからないが、確かに、以前よりも資料請求や問い合わせが増えたように感じる。こちらからすると、年齢も好みもわからない、姿の見えない相手に、どうお答えしたらよいものか困る時がある。『こんなイメージの品がほしい!』と言われても、その方の思い描くイメージを完璧に把握することはできない。色は特に難しい。WEBも、動画やARと立体的なものが多くなった。ついていけるだろうか?と思う。

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第700号 2013年2月26日「生命保険」

62歳にもなると、昔掛けた生命保険の見直しの時期となる。もちろん一生保障のものもあるが、そうでない場合、どうするか色々と悩む。子ども達はすでに成人し、一人前になっているから、考えることは店のことと妻のことだ。
自分は糖尿病なので、40歳を過ぎてからは新たな保険加入ができなくなった。外資系の保険会社が、病気にかかっていても加入できる商品を数年前から売り出していて、掛けようかとも思ったが、いざという時に保険金がおりないなどという話もあり、申し込みを控えていた。
そんな時、ある日本の保険会社の方から、無審査で入れる保険が出来たと聞き、入ることにした。毎月の保険料は1万5千円、入院すると1日1万円の保障だが、期間は最長で2ヶ月間、手術は500万円までの保障だ。
しかし、契約後に、もう一度よく考えてみた。もし、銀行に毎月1万5千円預けたら、1年で18万円、2年で36万円貯まる。1ヶ月も入院することはあまりない。それに、今までの保険が65歳までは保障してくれて、死亡したら見舞金もくれる。保険料1万5千円の保険は、死亡見舞金は出ない。年を取れば、2ヶ月ばかりの入院給付では済まないだろう。
現在、自分は毎月大学病院に通っていて、尿検査・血液検査をしてもらっている。血圧測定・聴診器による診察も受けていて、肺のチェックもしてもらっている。そして、わからないことがあれば、その場で必ず先生に聞くようにしているから、健康な人よりも健康管理をしているつもりだ。
色々迷ったが、保険期間が満了となる65歳になるまでの間に検討するということで、新たに加入した保険は解約することに決めた。その期間に、もっと良い保障の商品が出てくるだろうと思う。

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