第268号 2008年 6月23日「花の写真を下さい。」
鶴舞公園では、菖蒲(しょうぶ)紫陽花(あじさい)の花がきれいに咲き誇っています。たくさんのリタイアした(?)中年の人達が、高価なカメラ持参で『パチリ、パチリ』と写しておられます。このコーナーではいつも鶴舞公園ばかりの写真ではつまらないので、もしカメラマンで譲ってくださる方があればホームページに載せたいナなどと思っています。
そんな方があれば(0120-39-0529舩橋一正)までお知らせ下さい。現在私のページで載せている写真は、私の携帯で写した写真ばかりで碌でもないものばかり。でも写真は悪くても自然はいいから、ムードというか気持ちだけでも伝われば・・・などと思って載せていました。熱心なカメラマンの人達が写した写真ならもっと迫力があると思うのです。ぜひ、お知らせ応募下さい。(写真は愛知県内の自然の時々の時節の花ならなんでもOKです。花の名前も教えて下さると嬉しいですネ。又コメントもあればそれも載せたく思います。お名前も載せてよければ載せさせていただきます。)
鶴舞公園もいいけれど、他にも沢山きれいな所を知りたいななどと考えています。そして宣伝することでその実物も見ることが可能ならもっといいと思うのです。
第267号 2008年 6月20日「後悔」
お客様の引継ぎという仕事はどうしても起こることです。
前任者より引き継いだ人の方がベテランであれば、お客様も満足されクレームもありませんが、たいがいの場合は新任で商品知識もない場合が多く、お客様にご迷惑やらのクレームを受ける訳です。なるべく店長に処理をさせるのですが、お受けできないクレーム「そんな話はしていないだろう?」というクレームもあり困る場合もあります。
感情の縺れが多いのです。言った言わないよりもそれまでの経緯で当店の係りの対応が悪いのです。
この従業員はお客様のことを考えて対応しているのか?と疑問に思うこともよくあります。
理屈を言っても始まらないのです。
・・・
子どもなら『ごめんね』で済むことも、大人になると口が災いして困ったものです。途中でよく思うことは、タイムマシーンでもう一度初めに戻れないだろうか・・・頭を下げながら早く気持ちが治まることを待つしかありません。
後日当人・・・「申し訳ありませんでした。」・・・どうしてあの時その言葉を言わなかったの?と思う。
私自身もこんな失敗や経験を何度もしてきた・・・後悔するから成長するんだ・・・と思う様にしている。
第266号 2008年 6月10日「寝る前には」
第265号 2008年 6月6日「おつづきいかがですか? No5」
抹茶をいただけるお客様がめっきり減った。平成9年に親父が永眠し、お客様廻りが思うように出来なくなった事情や、その後番頭達の定年による退職などで、昔の様に自由にお客様廻りも出来なくなった。
世の事情もだんだんと変化した。
例の毎回2服抹茶を出していただいていたお客様も、最後を迎える頃には何度も病院を替わった。初めは元気に笑顔でお話をされていたが、そのうちに『何故?』と腹が立つ様になった。理由は病院のたらい回しである。3ヶ月経つと次の病院へ、その病院は死ぬまで居られるけどそんな病院は恐ろしい・・・?
何度病院を変わられたか、今の日本という国はどこかおかしいョ!!死ぬまで病院におられる人もいるそうだが・・・自分にはよくわからない。
年金問題も本当におかしい話ばかりTVを朝つけるとそんな特集ばかり。人間が変になってしまう、又、それが当然のことと思える様になってしまって他人事の様に慣らされてしまって、そのうち『あなたの番ですョ!!』と言われて・・・ドキッ!!っとする。
『おつづきいかがですか?』そんなおつづきは真っ平ごめんだ!!。
第264号 2008年 6月2日「残したいもの」
日ごろ大変お世話になっているお客様から江戸小紋の注文があり、問屋さんに問合せをした。『勝虫(かちむし)-トンポの江戸小紋柄』です。
ところがどの問屋さんに伺っても商品がありません。江戸小紋だから型紙さえあれば染めればいいのですが、名古屋の問屋さんは全滅でした。京都も上場している何社かに伺ってもありません。諦めかけた時に雑誌社なら取材で染元や型紙屋さんを知っているかもしれないと思い、早速東京のP社に電話した。すぐ折り返しの電話があり、東京の伝統工芸士を紹介いただいた。
工芸士から型紙のコピーがFAXされ、型紙の残っていたことに感謝した、と同時に京都のH問屋さんからも苦労して探してくださった型紙がFAXで届いた。嬉しく思いました。
お客様に見せた結果は、京都の問屋さんの柄が気に入られ、現在染め出し中です。どんな品で染め上がってくるか楽しみです。
探せばあるんですネ。ただ自分達の今までの探し方では難しいのです。我々の固い頭では気づかないだけなんですネ。雑誌社に気づくまでの約10日間、今から考えるなら「なぜ?」ということなんですが・・・
『残したいもの』がたくさんあります。我々がもっと頭を柔らかくしてお客様に対応できる様に勉強しなくてはいけないと思った。
P広告社の編集長さん、伝統工芸士さん、色々とお世話になりありがとうございました。勉強になりました。
第263号 2008年 5月30日「おつづきいかがですか?No.4」
そのお客様は番頭からの引継ぎの客であり、番頭からは「うちではウールやモス、せいぜい正絹なら長襦袢ぐらいしか買っていただけない」と聞いていた。伺う様になってその謎が悔しいが解けた。
『この商品どんな品か判る?』『こんな品は正直屋にはないでしょう?』・・・その通り・・・そのお客様宅へ伺う回数が減った・・・しかし着物好きで毎日着ていらっしゃるお客様宅には、商いになるから伺わなくてはいけない。
その客の気質にも慣れ、わからない商品は問屋で教えてもらって仕入れることも出来る様になり、『この品は琉球絣というのョ!!』「そうですか!!」『これは塩沢紬というのョ!!』「はい!!判りました」・・・となり、やっと真面目(まとも)な取引が出来る様になった。そうなると、もう一軒の呉服屋さんは訪問されなくなってしまった。
商いの基本部分でいう”シミヌキ”、”洗いはり”等はすべて当店で行っていたから、訪問する用事がなくなってしまったのだ。
その後20年以上に渡り、色々勉強をさせていただいた。このコーナーに4回にも渡って『おつづきいかがですか?』と書いていると、その内に夢の中で『おつづきいかがですか?』って言われそうで・・・でもおいしい抹茶だったナァ~。
もう一度飲みたい。
第262号 2008年 5月27日「ひと足早い七五三前撮り」
七五三 着物の写真前撮りがもう始まっているのですネ。
タビを購入されるお客様が日曜日等にボチボチありビックリしています。きもの屋より写真屋さんの方が対応が早いのです。
先日もお客様と雑談していると、お姉ちゃんが今年7才で写真撮りにいくそうです。「それなら家族皆なでご主人も下のお子さんもお母さんも一緒に写すといいですヨ。特に、ご主人と二人のツーショット写真は大きくなってから思い出に残るから」・・・などと話していたら、下のお嬢さんがすねているそうで・・・きっと下の子も着物が着たいのでしょう・・・いつも『お下がり』ばかりで・・・
3才の子でも、色々とわかっているんですネ・・・お母さんが下のお子さんに着物をレンタルすることに決めました。
『ピンクがいい!!』もうニコニコ、ルンルンなんです。うれしくて仕方がない。
変な雑談から商いになってしまったけれど、お子様がとても喜ばれご家族には記念日作りができて、とてもいい一日になりました。
写された写真が見たいですネ。
第261号 2008年 5月17日「鶴舞公園」
『名古屋の人口の中心は鶴舞公園の南東ぐらい?』
だから、私の店は名古屋の中心なのか?などといばっています。鶴舞公園は名古屋人にとって本当は近くにある便利な憩いの場所なのだ。
昔は動物園があったそうだが自分が小さな頃には「猿園」と「鳥園」があった、今は無い。
その頃は公園で遊ぶのが常だった。暖かくなった春から夏にかけては魚釣り、セミ捕り、トンボとり、バックとりから三角ベース、陣地とり、チイチイパ?初めの一歩?カンけりまで色々な遊びをした。
今は小さな子達が親同伴ですべり台なんかで遊んではいるが、我々の頃のような遊びをしている子ども達はいない、、、もったいない大きな公園です。
何か良い利用方法はないのだろうか?
遠くからきてもパーキングも少ない、無料駐車場も無い、菖蒲やアジサイを見るにしても気軽に来園するには地下鉄やJR、市バスを利用するぐらいしかないのは残念です。
桜がとてもキレイで、携帯でパチリ。その後チューリップ、ツツジとホームページに載せてみた。
花は昔のままできれいですネ。でも、蝶もトンボもてんとう虫も少なく、又いなくなりました、子どももいなくなりました。増えたのはホームレスとカラス、、、毎朝歩いているとスズメも少なくなりました。生きてゆけない動物や虫、魚達はどんどん少なくなっていきます。
小学校の頃に見た夕焼け空に浮かぶ赤トンボの姿はもう町では見られないか?
今のうちにせめて美しい花ぐらいはホームページに残しておこうと思っています。
(撮影:5月13日 鶴舞公園にて)
第260号 2008年 5月10日「おつづきいかがですか?No.3」
毎回行くたびに二服も抹茶をいただく様になって、初めはありがとうございますで済ませていたのだが、
そうもいかず和菓子を購入し時々持参したり、旅行などするとおみやげを持参するようになったある時、
お客様が『あなたも色々なお客様でお世話になり、お礼の和菓子を持っていかれるようだけど、
お茶を好んで飲まれているお客様なら、相手によっては持参するお菓子も考えなくてはダメヨ!!』と言われ、『名古屋なら〇〇と〇〇、〇〇地区なら〇〇とか、季節にもよるけど〇〇もいいネ』などと教えて下さり、
なるほどそのお菓子を持参すると同じ値段の品なのに『おいしい!!』と喜んでいただける。
時には場所を聞かれたりもした。
抹茶をよばれるだけの時には、おいしいお菓子だなァーと思うだけだったが、
考えると抹茶には必ずお菓子がつきもの。
いつ伺っても何かそれらしき品が用意してあるということは、おみやげのいただきものばかりではない、
抹茶にしてもおいしい抹茶を選別するまでに月日もかかったろう、、、
本人曰く、高価なお茶ではないとおっしゃってはいたが、
それにしてもお茶屋さんもこのお客様を喜ばすのは大変だろうなァーとつくづく感心した。
私は若かったから、色々と教えてくださったんだ、、、
と今ごろ感謝をしているわけです。
さぁ、もう一服『おつづきいかがですか?』
そして楽しい会話を、、、、、
第259号 2008年 5月 7日「おつづきいかがですか?No.2」
お客さま宅でお茶も飲めなくてはいけないと思い、自分の客でお茶を教えている所へ習いに行くことにした。
扇面と袱紗(ふくさ)を買って月に4回。
しかし、展示会やらお客さま廻りで月に1~2回しか行けない。
覚えられないのです。
だから毎回お客さま役ばかり、、、それでもいいと思っていた、、、
ある日、例のお客様に『あなた近ごろ変だわネ』と言われ『実はちょっとお茶を習いに、、、』と言ったら笑われて、
お茶はおいしくいただくのが基本であり、心だと言われ、
あなたの飲み方は実においしいという心がこもっていたと言うのです、、、
そんな飲み方はおやめなさい!!と、、、
お世辞でおいしいと言われるのには、もう慣れてしまっているのヨ!!
二服抹茶を出すのはあなたぐらい、、、!!と言われた。
何か遊ばれているのかなァー!!おもしろがられてる?
でもおいしいからいいや!!
仕事中に会社に内緒で、そのお客さまをお連れして美術館へ。
もちろん、そのお客さまは毎日が当然のように着物姿であった。
着用方法はまたざっくり、現代の着付教室のしばりつけた着方ではない。
でも、体と着物がとてもフィットしてよく合っている。
着物なんて、好きに着ればいいのヨ!!とおっしゃっていた。
初め伺っていた頃は自分も洋服姿だったので言っていることがわからなかったけれど、
今頃、その頃の話が理解できるようになりつつある。
『おつづきいかがですか?』