第259号 2008年 5月 7日「おつづきいかがですか?No.2」

お客さま宅でお茶も飲めなくてはいけないと思い、自分の客でお茶を教えている所へ習いに行くことにした。
扇面と袱紗(ふくさ)を買って月に4回。
しかし、展示会やらお客さま廻りで月に1~2回しか行けない。
覚えられないのです。
だから毎回お客さま役ばかり、、、それでもいいと思っていた、、、

ある日、例のお客様に『あなた近ごろ変だわネ』と言われ『実はちょっとお茶を習いに、、、』と言ったら笑われて、
お茶はおいしくいただくのが基本であり、心だと言われ、
あなたの飲み方は実においしいという心がこもっていたと言うのです、、、
そんな飲み方はおやめなさい!!と、、、
お世辞でおいしいと言われるのには、もう慣れてしまっているのヨ!!
二服抹茶を出すのはあなたぐらい、、、!!と言われた。
何か遊ばれているのかなァー!!おもしろがられてる?
でもおいしいからいいや!!

仕事中に会社に内緒で、そのお客さまをお連れして美術館へ。
もちろん、そのお客さまは毎日が当然のように着物姿であった。
着用方法はまたざっくり、現代の着付教室のしばりつけた着方ではない。
でも、体と着物がとてもフィットしてよく合っている。
着物なんて、好きに着ればいいのヨ!!とおっしゃっていた。
初め伺っていた頃は自分も洋服姿だったので言っていることがわからなかったけれど、
今頃、その頃の話が理解できるようになりつつある。
『おつづきいかがですか?』

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