きもの選びは友達探し、あなたの笑顔に癒される by かずまさ

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第327号 2009年1月30日「紋のまわりが四角に色落ちした」

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きもの屋という仕事をアルバイト時代も含めると39年になりますが、先日初めて「紋の周りが四角にうすく色落ちしてしまった。」という商品をご持参いただいた。
商品は黒留袖なのですが、紋の上に紋紙をあててあった部分のみが色落ち?変色していたのです。みごとに四角に色が抜けている。陰干しも購入後何年かはしていたそうです。
原因はわかりません。和紙が特殊でその紙質が染料と反応したのか、防虫剤が原因か?
結局はわかりませんでしたが、まず名古屋の悉皆業者に出しましたがダメでした。京都のそういう仕事の専門の業者にだしたら、96点~97点かな?よ~く観察すれば気付くぐらいまでに直りました。これ以上は無理との見解でお仕立てをし、納品させていただきました。お客様は大変喜ばれました。
後日談・・・実は以前に喪服も同様になり、クリーニング屋さんで直してもらったそうですが、直らなかったそうです。
職人技の専門家をどうやって探すかですネ。
いい勉強をさせていただきました。

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第326号 2009年1月28日「個人情報保護法 No4」

以前にも書きましたが、『名簿有ります!!』などというちょっと怪しいDMが、FAXや郵送で着ます。「個人情報保護法は心配ありません。」とどのメーカーのDMにも書いてある。それなら、平成18年11月1日付で役所での閲覧を止めた理由が知りたいネ!!等と思う。
名簿は欲しくて仕方がない。それはどの着物屋さんでも同じだと思うのです。今年の一回目で-15%の返却DMがあったから、来年は25%以上の返却率になるだろう。4通に1通以上が利用できない名簿になる訳です。辛いですヨ。
さて、この5年ぐらいのうちで、各着物屋さんはどの方法が良いか選ぶことになります。厳しい選択になります。DM郵送が一番効果のある方法と信じてきましたが、他にも方法はあります。
チラシ、新聞、情報誌への宣伝、TV、ラジオ等・・・そしてもう一つのポイントはホームページ。どの方法がいいのかこれから考えるしかありません。

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第325号 2009年1月26日「成人式後の反省」

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成人式が終わり10日もすると、振袖購入者やレンタルされたお客様から、色々な情報が入ってきます。

『私の娘がやはり一番きれいだった!!』親の思いは誰もが同じだネ。
『やっぱり正直屋にしてよかった!!』当店としては嬉しい誉め言葉です。

成人式前夜はヘアー・メイクのスタッフ9人を店に泊め、AM3:30よりスタート。なんとか無事?会場に送り届けました。しかし、スタッフのネイルのミスが2~3人あったそうです。(ネイルは難しいですネ。両面テープできちんと止めたつもりが、1枚とれてなくなった・・・等々)

一生に一度きりの成人式なので失敗は許されません。本当に申し訳なく思っております。来年はこの失敗が改良できない様なら、もうネイルは勧めないつもりです。反省しております。
着物選びは皆様に喜ばれ本当に嬉しく思いました。

『ありがとうございました。』

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第324号 2009年1月22日「だって そうだがネ!!」

昔、祖母ふじ子さんがよく口にした言葉です。近頃は私の奥様(富士子)もよく口にします。同じ「ふじこ」だからなのだろうか?そんなことはない・・・!!名古屋弁?そうかもしれぬ。意味合いはこんなことだろう。
『あなたはいつだって(いつも)そうやるがネエ(そんな風なこと言うでしょ)。だからいけないんだワ!!(だからダメなんだ!!)』
最後の「だから・・・」以降は言葉には入っていないのだが、その意味合いは含まれるのだ。
何かの仕事を頼み、間違えたりするとこの言葉が返ってくるのだ。
『だって そうだがネ!!この間もこうしろと言っていたじゃない!!』
こちらは心の中で、その場その場で対応は違ってくるワ!!と思うのだが、この言葉を言われると次の言葉は言えなくなってしまう。究極の一言なのです。
この一言で、すべての失敗は良い方向に向くわけで、まあ60才近くに入った中年女性の最高の武器(封印の言葉?)なのかもしれません。
それでもどんどん追い詰められると・・・『そんな事言ったかなぁ~!!』ととぼけるのです。男はどんどん追い詰められるのです。中年女性は強いのです!!

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第323号 2009年1月14日「内部告発」

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壁に耳あり障子に目ありというが、内緒事は中々隠せない。コソコソ小声の話ほど興味を持ってしまう。『この話は君だけに話すこと・・・』『他の人には話さないで・・・』などの話は結構広まってしまう。
以前にあった話。
従業員が直接私に話しがあるという。新人だから何かの提案か?と思い話を伺った。
「私の店の支店長さん、私用電話がすごいですヨ、知っておられますか?それも同業者に店の重要な話がどんどん流出しています」
次にお会いしたら「テープレコーダーに録りましたが聞かれますか??」
その支店長は他の同業者にいた人間だからそんな話をしているのだ・・・と軽く考えていた。しかし、テープレコーダーにまで録ってしまう実行力には驚いた。
その支店長はその後、”自分はクビに出来ない人間”と確信し、2度も3度も道をはずれたので退社していただいた。
着物歴は40年以上なのに当初は裏生地の長さ、採寸方法も知らなかった。当店で色々と基本部分は教えたから、もし、今でも同業他社にいるとするなら、今度こそベテランで活躍しているかもしれない。

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第322号 2009年1月8日「個人情報保護法 No3」

個人の情報を簡単に考えもせずとられてしまうこと・・・
例えばレンタルビデオ、CDレンタルの場合はこれまで考えもしなかった。他にも、その学年のデーターだけを取る方法なら、学生服、ランドセル、学習机等色々ある。
購入する側は嬉しくてつい喋ってしまう。『うちの孫が来年入学でネ。ピカピカの1年生よ!!」情報がとられたという気持ちより、嬉しさの方が大きいのだ。しかし役所での閲覧ができなくなるということは、どんな手法を使い名簿を入手するか?色々と考えそれを商いにする人も現れる訳です。
頭が良いといえば良いのだが、名簿の売買はOKだから、又DM発送もOKな訳です。
もしお客様から『うちの名簿何処で調べたんだ!!』と言われたら、その入手先もきちんと教えていただける様です。

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第321号 2009年1月5日「おめでとうございます」

あけましておめでとうございます。
年末にやっと今年(平成21年度版)4冊のBOOK柄カタログが、ホームページに載せられ『ほっ!!』としています。
前からお話ししている通り、今年のスザンヌ可愛いでしょ?母さんもこれは気に入っています。藤井レナ、リア・ディゾン、押切もえもいいですヨ。
今年も年明けから全開です。もちろん京都きもの工房グループのブック柄はすべてオリジナル柄ばかり、一地域一店舗の品なので、同じ柄、色をきている人と会うというバッティングはありません。どうぞ安心して一品をチェックして、できるなら着用し顔移りなどをお調べ下さい。
良い柄をお値打ちに購入するコツはよく見る、これが基本。
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第320号 2008年12月29日「年末に思う」

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今年もあとわずか、今年は昨年以上に厳しい年末になった。
アメリカによるサブプライムローンから車産業、日本の車産業にまで波及、従業員のリストラ、正月の住まいまでも心配する人たちがあるという、100年に一度の大変の時という。
きもの業界ではもう数年も前から起こっていることなので、『え~っ??』『あの会社が破産?』という驚きはもうない。『又か!!』
内容の良い会社は倒産の前に走ることを止めリタイヤしてしまう。好きでやってきた自分の仕事をやめることは『大いなる決断』がいることだろう。
来年こそはよい年になってほしい中小企業が安心して生きてゆける世の中にして欲しい、そう願う。

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第319号 2008年12月24日「大島の仕立直し」

『大島の八掛が赤く派手になってしまったし、胴裏も黄色く変色してしまったので仕立直しをして欲しい』との電話をいただいた。
30年前に作られた品というので、まず仕上がった着物をほどき、洗い張りをして、その後縁(えん)加工をしてから仕立直しをすることにした。
※平成20年12月現在の正直屋の加工代金は下記の通りです。
・洗い張り(解きを含む)15,000円
・縁(えん)加工    12,000円
・胴裏         12,600円
・八掛         12,600円
・仕立て代       4~5万円(商品の値段にもよります。)
裏生地を変えるだけと言っても、着用されていれば汚れもあるだろうし、石鹸も水洗いをすることで痛み、弱った箇所も元に再生する。(特に膝部分)だからよく着用された着物は「丸洗い」よりも「洗い張り」をお勧めする。
和裁士1級の方に縫ってもらえば、もっと高額になる。でもリフォームされた新品の着物は気持ちがよい。
結城紬などは3回ぐらい「洗い張り」をしなくては、軽くて着易い着物にはならない・・・というから、着用することで必要な部分の糸だけが残って軽くて着易くなるのだろう。着物は奥が深い。

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第318号 2008年12月22日「個人情報保護法 No2」

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『個人情報に関しては一切ご心配ありません』というFAXが届いた。
内容をよくチェックすると正当に集めた名簿を保護法を尊守して利用することは良いと書いてある。ただし、データの本人がデータの削除、提供の停止を求めた場合はすぐ対応するということです。
前回にも書いたが名簿は氾濫している。
気にもしないで免許書のコピーをとられていたりしてきた。生年月日、本籍、それも写真入りで情報をとられたことになる。
上記の方法等でいくらでも名簿が入手できる。
会社は入手したその名簿を販売したり、又、その会社がDM郵送する折に、他社のDMを同封して郵送してもOKということになる。
そうなると特に、全国展開している会社は有利かもしれない。中小企業の場合は、地区に根ざした商いだから、どこの会社の名簿を入手するか?
名簿の入手方法もこの法律ができたことで、益々厳しくなる。

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