きもの選びは友達探し、あなたの笑顔に癒される by かずまさ

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第929号 2018年8月13日「猛暑」

929今年の夏は、特別の猛暑だ。8月3日には、名古屋でも40.3℃の最高気温を示した。
店は、冷房が効いているから寒いくらいだが、日中、外はさぞかし厳しいことだろう。来客や電話も少ない。仕方がない。
私が日中やることといえば、HPのチェック、ブログ・LINE・facebook の投稿や広告の原稿作り。店に籠(こも)って同じことをしているわけで、HPについては、もう直すところも無い。楽天ニュースを見たりして1日をつぶす。
それにしても、最近のスポーツ界のニュースはひどい。レスリング、アメフト、今度はボクシング。東京オリンピックは、まだ2年先だから、今のうちに正常に直さないと金メダルどころではない。
『スポーツマンシップに則(のっと)り』 と言うが、選手たちにとって、コーチや監督の命令は絶対的で、決して逆らうことはできないものなのだろうか?『やってはいけない』という精神は、幼い頃は親から教わり、成長の過程で周囲からも学んできたはずだと思うのだ。
ルール違反スレスレのプレーをしても、見つからなければいい。もっと言うなら、見つからないように違反をしても、勝てばいいというのか?こんな人たちには、『健全な精神のもとで』 という根本精神などない。ただの悲しい戦いをしているに過ぎない。
そもそも、思い返してみると、最近のスポーツ界の不祥事というのは、大相撲から始まったように思う。あの時の結末も、何か後味が悪かった。個人的な意見だが、貴乃花の幕引きは清々しかった。以前にも増してファンになった。その後のスポーツのゴタゴタは、いつまでも続く迷路のようで、バカバカしいとさえ思う。
暑い日が続きますね。どちらも、もうこれ以上続かないようにと願います。

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第928号 2018年7月20日「隙間(すきま)商法」

毎年、今頃(6~7月)になると、友の会会員へテレアポをしている。昔のように訪問が出来ないから、せめて電話くらいはと思い、ご機嫌伺いがてら、お値打ち品のご案内などをしている。
昨年と今年は、テレビでもよく宣伝している『洗える羽毛ふとん』を2枚セットにして9,980円(税抜)で販売した。よく売れた。昨年もだったが、今年も6月20日には完売してしまい、その後は、『ひんやり敷きパッド』を宣伝している。
キャンペーン品の選別は難しい。まず、商品が無い。いくら良くてお値打ちでも、商品が無ければお客様への提案もできない。日々、商品探しをしている。現在の日本人は裕福だから、たいていの人は、必要なものは何でも持っている。だから、ますます難しい。
『隙間(すきま))商法』と言われるものがある。手作業の品は、人件費が高額になる。着物でいうなら、昔の日本人は、身長も低く裄も短かくてよかった。近頃、古着が流行っているが、古い品ほど身丈や裄が短い。その分、単価も安くなるし、常着として楽しむなら裄は短いほうが、袖もジャマにならなくてよい。最近は、遊び着として若者がよく着用するようになった。私も普段着物を着ているが、毎日着るのであれば、裄は短いほうが楽だ。加えて天然繊維を着たほうが、肌のためには良い。
箪笥(たんす)在庫が、日本全体で40兆円あるそうだ。箪笥の中で眠らせておくと、劣化して生地自体がガザガザになり、使い物にならなくなってしまう。その前に出てくると良いのだが・・・。絹は高額だが、着物を知らない(必要としない)人たちは安価でも手放す。だが、そのことを知っていて再利用するなら、まだ数十年は着物を楽しめる。毎日着用している人にとっては有難い。戦後、着物は米や食料に変わった時代があった。これからの時代は、着物愛好家にとっては、とても良い時代かもしれない。

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第927号 2018年6月22日「おつづきいかがですか? No.13」

9272020年の東京オリンピックが決まった頃、外国人観光客は2000万人にも満たなかった。現在は、4000万人を目標としているそうだ。
外国人向けのキャッチフレーズで日本人にも受けた言葉といえば、『お・も・て・な・し』。お客様を接待し、喜ばせることを意味する言葉だ。お茶の作法などは、まさにおもてなしの心が込められた日本が誇る伝統文化だ。その日の来客者のために掛け軸や茶花を飾り、茶菓子や懐石料理を振る舞い、会話を楽しむ。
お稽古(けいこ)事は、『守(しゅ)・破(は)・離(り)』だというが、先生の『真似』をすることで覚え、最終は『心』の領域までたどり着き、そこで初めて先生から離れる、とか・・・。それこそ、その道を極(きわ)めるということなのだ。お茶でいうなら、『おいしゅうございました』なのだろうか?
我々のする手習いは、それこそ、ここから角までは何歩で歩いて・・・なのだが、そんな話を毎回お茶を出しながら、着物のことやら、日本の作法のことやら教えてくださったお客様がいた。もちろん、その方は、毎日着物姿で、道具などは使用せず、昔からの肌着や小物を着用されていた。『あなたはまったく美味しそうにお茶を飲んでくれるから・・・』と、毎回二服(二杯)出してくれた。
懐かしい言葉です。『おつづきいかがですか?』

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第926号 2018年5月22日「着物のこと No.12」

このたびの園遊会では、絞りの振袖が良かった。そして多かった。絞りで有名な名古屋のメーカーの品だそうだが、やはりテレビに映れば宣伝にもなる。業界の者なら、一目でどこのメーカーの品だとわかる振袖だった。
5月ともなれば、再来年の新作BOOKに掲載する振袖の柄選びも本格化。問屋さんも、一枚でも多く選んでもらえるよう、メーカーとの折衝の中で、良い柄選び、そして、少しでもお値打ちな価格で仕入れできるよう奔走している。
4月の選品会では、総絞りの振袖が良かった。昔からのイメージでは、この値段でこれだけの品がよく出来上がってくるなぁ・・・という感じだ。我々の業界も、これまでの商いの流れで、よい慣習は作られてこなかった。特に力のあるお店ほど、マネキン主体の押し売りや囲い込み、ローン販売に重ね売り。強引な商いをする業界に成り下がった。もちろん、きちんとした商いをされているお店のほうが多いとは思うのだが、業界紙を賑わせたお店ほど、たくさんの店舗を持つ大手であることが悲しい。
さて、この時季に着用するのは、正絹では単衣(ひとえ)、普段着なら紬がオシャレだ。若者の間では、ポリエステル繊維の品が、都会でよく売れているという。そして、それらを扱う専門店も出店している。石油製品だから暑いかもしれないが、まだ今くらいの時季なら、とてもいいのかもしれない。着物をオシャレ着として楽しんでいただき、年齢を重ねたら、もう一段階レベルアップして、日本古来からの伝統や民芸品に目覚めてくれたら嬉しい。夏物なら木綿から絹紅梅(きぬこうばい)、上布等、現在残っている産地を我々の世代が守っていかなくてはいけない。
まずは着物好きを増やそう!

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第925号 2018年4月25日「小学生の卒業袴姿」

925最近、小学生の卒業式でも、男女ともに着物姿の子どもたちを多く見かけるようになりました。
その子たちに着物を着てもらおうと、女児なら二尺袖着物、袴にヘア、メイク、着付、さらに写真までつけて安価で提供するお店も出てきました。当店では、大学生と同じ料金で出していましたが、安価なお店に対抗すべく、小学生をターゲットにした価格の見直しを始めたところです。
美容院の先生に話を伺うと、こだわりを持った親御さんは、スマホで写真まで見せて、そのヘアースタイルにしてほしいと注文してくるとのこと。でも、子どもの髪は、カールさせてもすぐ元に戻ってしまい、セットが難しいのだそうです。そういえば、私のように60才も過ぎると、髪の毛自体が細くなり、コシもなくなってきて、伸びてくるとすぐ寝てしまう。シャキッとしているのは短いうちだけ。(ちなみに私の頭はスポーツ刈りです。)若い子たちの髪は元気なのですね。ところが、お母さんにはそういうことがわからない。『手抜きだ!』とクレームをつけてくるのだそうです。
撮影も同じように難しいようです。特に小さい子どもほど、じっとしていない。着物に慣れていないから、まず着せることが大変。ようやく撮影にこじつけたと思ったら、今度はぐずりだす。ポーズをつけるというよりも、可愛いしぐさを狙って写すか、または時間をかけて根気よく撮影するか・・・。記念に残る品だから、こちらもいい加減な仕事は出来ません。
なかなか安価で子どもの着物姿を写真に残すのは難しいようです。ひとこと『ヘアー、写真撮影はお任せになります。特別な場合は別料金をいただきます。』と書き加えることで、難しいお客様対応をするしかないのかな?と思っています。

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第924号 2018年3月26日「体感」

普段何気なく使っているものの中にも、日本らしさを感じるものはたくさんある。例えば、茶碗や湯飲み。カップには取っ手が付いているが、これらには無い。器に直接触れて、その熱かったり冷たかったりの体感温度で、よりおいしく感じることもある。
四季の器は、その見た目で料理を美味しく見せる効果があるが、料理の温度も和食のポイントのひとつだ。温かくて美味しい、冷たくて美味しい、と無意識に口から出てしまう。視覚、嗅覚、味覚と同じように、体で感じる感覚は、触れることで反応する。
暑い夏は、サラッとした麻の繊維を好み、寒い冬は、暖かい毛布や柔らかなムートンのシーツなどを利用する。季節にあわせた素材を選ぶことにより、温度調整はもちろんのこと、体に感じる温度も違ってくる。
暑さをしのぐのに、今はエアコンがあるが、昔は団扇(うちわ)で扇(あお)ぐくらいしかなかった。扇いだところで、夏はやはり暑い。扇いでもらえば多少は涼しいが、日本人は涼しさを感じるように工夫をして、それを楽しんだ。風鈴、流しそうめん、すだれ、扇子、麻のシーツ、水の流れる音を聞いたり爽やかな風にあたる。
着物用語で『風合い』という言葉がある。触れた時の感触が、『優しく』『やわらかく』『サラッと』『あたたかく』という感じを抱く言葉だと思う。天然繊維なら、特にそう感じるだろう。
以前、日本人は『おんぶ』や『抱っこ』が一番上手な民族だという話を聞いたことがある。子育てには、スキンシップが一番必要なことだと思う。温もりは、一生涯忘れない親の愛情だ。

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第923号 2018年2月14日「着物のこと No.11」

92320年も30年も前のものとなると、大抵の物はまず利用しません。機械物なら、動かないかもしれません。洋服で20年後も利用できるのは、サイズが変わっていなければ礼服くらいでしょうか?でも、着物は利用できます。理由は直線縫いだからです。何度でも寸法を変更できます。だから昔は親の着たお古を子どもに、子どもの物を幼児に作り直しました。
衣食住と言いますが、衣は、寒さや暑さをしのぐ為にどうしても必要なものでした。現代のように石油製品はありませんし、綿も絹も中国からの輸入品でした。その後、日本に綿の種子が渡来します。戦国時代以降、安価で作れる綿は、すぐ全国に広がりました。徳川幕府になり戦争がなくなると、米などの作物を安定的に作れるようになりました。戦国時代からの人口の増加は、綿の衣装のお陰もあります。
我々の知る歴史は、公家、武家、寺家の話であって、圧倒的多数の農民の生活は、あまりにも粗末で書物に残せるものではなかったのかもしれません。江戸、明治と庶民は豊かになっていきます。着る物も、何枚も持てるようになりました。直線縫いの作りは、洋服と違い着用しにくいものですが、作り直しが出来るという点では便利なものでした。

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第922号 2018年1月30日「草履(ぞうり)」

足袋にはいろいろなサイズがあることは、ブログやホームページ正直屋縁の中の『毎日着物』足袋のコーナーで紹介している。草履については、自分自身もあまり知識がないので書いていないが、足袋と同じように大きさや型、中芯にも種類がある。カジュアル用、夏用とか、サイズではS~3L、フォーマル用別誂え、巾広で小判型、背の低い方用は2枚、3枚芯を入れる、とか。以前に比べれば鼻緒も太くなり、靴擦れしにくくなった。素材では、ワニ、ヘビ、トカゲ等の動物や着物の生地、エナメル等。振袖のセット用は合皮が多い。
昔は、着物の残布で草履を作ったものだ。着物と草履・バッグをお揃いにすれば、とてもオシャレでよかった。ところが、最近は若い方の身長が伸び、用尺が取れなくなった。たとえ取れたとしても、『お端折り(おはしょり)』の中に入れてしまう。そうしておけば、次に洗い張りをした時に、身丈を長くしたいと思ったら、そうすることができるからだ。昔の着物通は、いろいろなオシャレを楽しんだ。私は、幸いなことに、そんな時代も着物屋として商いをさせていただいた。ありがたく思う。
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※『お端折り(おはしょり)』
身丈より長い部分を腰のところで紐でたくし上げて締める、そのたくし上げた部分のこと

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第921号 2018年1月3日「謹賀新年」

921謹賀新年
♪~
言っているいる
お持ちなさいな
いつでも夢を
いつでも夢を
♪~
「おいっ! あの娘 誰だ?」
「○○ちゃん だがや!」
「どえりゃあ カワエエがやぁー!」
・・・
成人式のヒ・ト・コ・マ
今年も良い年でありますように

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第920号 2017年12月26日「着物のこと No.10」

着物に関する仕事を手伝い始めて47年になる。40歳になった時から、営業日は毎日着物を着用している。お茶・お花・日本舞踊・民謡・能・詩吟・琴・三味線など、着物から連想する習い事はいろいろあるが、自分は一切やってこなかった。
老舗の着物屋さんの子どもなら、特にそれが女の子であればなおさら習っている子は多い。私の妹も習っていたが、お茶やお花は、花嫁修業の一環として、一般のご家庭でも習わせているところはあった。今でも習っている人は多いようだ。
昔と今とで違うのは、昔は着物着用でお稽古したものだが、今は洋服姿のまま、着物を着ているという想定で行う。当然、お茶会当日は着物姿となる。粗相をするわけです。着物は、着慣れていないと歩くのも所作もうまくいかない。洋服ならうまくできても、本番ではいつもと違う。茶を点(た)てる時に間違うと困ったことになる。茶道は先生の真似をすることから始まるわけだが、先生も着姿でないと、もう茶道どころではない。
勝手なことを書きましたが、お茶は着物姿でお楽しみください。

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