きもの選びは友達探し、あなたの笑顔に癒される by かずまさ

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第917号 2017年10月17日「着物のこと No.9」

917当店には、子役をしているお客様がある。東京・名古屋・大阪の劇場に出演されているというその子の身長は130センチくらい。小物を買いに来店された。
130~140センチとなると、肌着も既製品がない。それならば別誂(あつら)えに・・・としたいところだが、そう簡単な話ではない。ガーゼ生地の扱いに慣れた人なら簡単に縫うことができても、そうでない人にとっては難しい作業なのだ。ミシンが走らないらしい。金額においても、既製品なら安く済む。海外で作れば、ビックリするような安価で出来る。
着物の仕立も海外仕立が多くなった。購入の方の仕立は国内で行うが、レンタル品等は海外に出すことが多くなった。日数はかかるが、別誂えでもきれいに仕上がってくる。誰が縫ってくれたかなんて、商品を見てもわからない。リフォームなどの難しい注文の場合でも、特急以外なら、これでいい。まだしばらくは、こんな感じで時代は進んでいくのだろう。
しかし、着物好きや着物を常に着用されている方からの注文に対応できなくなってきた。単に、私の勉強不足のせいなのかもしれないが、申し訳なく思う。

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第916号 2017年9月26日「今どきの商い No.6」

スピード化の時代と言われて久しい。
ある時、荷物を受けつけてから1時間以内に届けるサービスを始めた運送屋さんが現れた、というニュースをテレビで見た。その品をすぐに使用したい人にはとても便利。うまく機能すれば在庫を持つ必要がなくなる。多くの運送業者がやってくれれば、不良在庫を抑えることができて有り難いが、昨今の人手不足の問題もあり、なかなか簡単にはいかないだろう。
急激にネット通販が普及し、当店でも封筒やコピー用紙など、事務用品の購入に時々利用している。数をまとめて注文すれば安価になるし、値段もわざわざ交渉することもない。
当店も、ネット販売にもっと力を入れて売上を伸ばしたいところだが、中小企業にとっては厳しいものがある。大手のように幅広くは出来ない。
『着物』は、染めのこと、生地のこと、ブランドのことなど、着物のことをあまりご存知ない方にとっては難しいことだらけ。何より高価であることから、ネットで購入しようと思われる方は少ない。もちろん、ネット注文も時々あるが、安価な品を選ばれる方が多い。仕方のないことだと思っている。だからこそ、我々は、お客様にお店に足を運んでいただいて、直接やり取りをして信頼していただくという顔の見える商いをしている。
ネット販売に不利な分、いろいろな情報を得るために、良い取引先、広告会社、同業他社とのお付き合いは欠かせない。それと、お客様のご意見に耳を傾けることも。こうして集めたデータを研究し、どこまで生かすことができるかがカギになる。とにかく知恵を絞るしかないかな?

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第915号 2017年8月29日「着物のこと No.8」

915現代人は、着物といえば絹(シルク)を想像する。その時点で、『着物は外出着である』というイメージが底流にあることがわかる。常着にシルクを着られる人は、よほどのお大尽ぐらいしかいない。
まだ着物を着用する人が多かった時代、夏は綿、冬はウールというのが庶民の着用する素材だったと思う。現代は、その素材が、ナイロンやポリエステルに取って代わられた。石油製品だから、特に冬は暖かい。また、洗濯に強いので、夏に汗をかいたら、何度でも洗えばよい。
本来、日本は、四季の変化のある国だから、季節ごとに着る素材を変えればいいと思うのだが、時代は、そんな面倒を取り除くべく、素材開発に力を入れてきた。例えば、汗をよく吸う繊維だったり、着用すると暖かさを感じる製品。
昔と大きく違うのは、丈夫で洗濯が可能なことだ。洗濯機に放り込めばいいという品は、昔では考えられなかった。また、縫製も洗濯に耐えられるよう現在はミシン縫いだ。だから縫い直しができない。着物は、何度でも解(ほど)いて作り直しができるよう直線縫いで作ってある。時代は変わった。

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第914号 2017年7月19日「あんしん」

現代は、『あんしん』を売る時代?もちろん昔からそうなんですが、きちんとお客様に納得させる時代なのでしょう。
テレビコマーシャルでは、こんな商法が多いと思いませんか?特に目立つのは健康食品。『これを飲んだら、食べたらこうなった!』 魅力的な言葉が並びます。
私も、40歳代・50歳代に、あらゆる健康食品を試してみました。でも、しょせんは食品、少なくとも私には効果はありませんでした。娘から『臭い!』と言われただけでした。
現在、健康食品と呼ばれるものは一切飲んでいませんが、薬の量は増えました。薬は、病を治すために飲むものですが、反対から読めばわかる通り『リスク』のあるもので、体に合う人もあれば、合わない人もあります。
戦後、食事が欧米化したことで、身体は大きくなりました。でも、内臓がそれに追いついていないから、アレルギー等、いろいろ不具合なことが身体に起こるのでしょうか?私のような素人にはわからない世界です。『安心・あんしん』という文字は、奥が深い。

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第913号 2017年6月27日「個人情報保護法 No.11」

913今頃になると、テレアポで喉(のど)はガラガラ。どのお店も、毎年少しずつ早くなっているようで、我店が掛ける頃には、断りかたの上手な方もたくさんおられる。仕事とはいえ辛い。喜んでやっている人は少ないと思う。
個人情報については、監督官庁が消費者庁から個人情報保護委員会に移管されました。当店にも、いろいろな企業から営業の電話が多く掛かる。いちいち相手はしておれない。いい加減な会社もたくさんあるからだ。テレアポのお手本にしたくなるくらい、上手にソフトに対応される方もある。そんな具合にはしゃべれないが、自分なりに店のカラーを出して話すようにしている。
『要らない』と言われれば、すぐ名簿から削除する。それでも、たくさんのDMを出す。当店の場合、立地条件が悪いうえに人手も足りない。案内状とウェブに頼らざるを得ない事情があることから、名簿は大変重要な武器と言える。
テレアポをしていると、よく叱られるが、そんな方は、通信関係やガス修理などの営業電話を掛けてくる人たちにも、『この番号、どこで調べたの!?』と叱っているのだろうか?選挙の勧誘も、我々と同じように電話をしてくるが、これは合法なのだそうだ。今度掛かってきたら、『個人情報保護法、知ってますか?』と質問してみようか?平成18年11月1日までは、役所で名簿の販売をしておきながら、現在はしていない。だが、政治のための電話はいいというのもおかしな話だ。
こういう話はしないほうがいいですね。『つぶやき』ということにしておいてください。
すいません。

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第912号 2017年5月16日「おいしい酒」

鍋物、すき焼き、おでんで一杯。友達同士で、ワイワイしゃべりながら飲む酒は美味しい。近頃、そんな集まりが多くなった。きっと、みんな昔が懐かしいからなのだろう。
「○○ちゃん」と呼び合える者同士で集まる会は、飲めなくても楽しい。皆、昔のまんまの顔だ。日頃はしかめっ面をしている野郎や女性たちが、子どもの頃の面影のままで会話をしている。内容は、病気の話や、嫁やダンナの愚痴話だが、年を取っても変わらない笑顔の集まりだ。
この集まりを長く続かせるコツは、頻繁にやらないこと。それなりに、間隔を空けるのだ。酒に酔っては、毎回同じ話ばかりするから、一定の期間を空けないと、『こいつらバカか・・・?』となる。昔を思い出し、バカになって話が出来るからいい。
心の中で、『○○ちゃんも、もうおばあちゃん、おじいちゃんかぁ・・・。』 残念ながら、私には、まだ孫はいない。かわいい孫を連れて、公園や動物園、ディズニーランドへ行った話を聞くのもまた楽しい。
皆、ひと通りの人生を歩んできた。楽しいこと、悲しいこと、苦労もしてきた。もう高齢者の部類だから、昔のように熱くはならない。だからいいのかな?締めは、やっぱりカラオケ。家ではあまり飲めない酒も、血糖値のことも忘れて飲んでしまう。
家に帰ったら、また母さんに叱られるかな?『まあ、いいか!』

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第911号 2017年4月28日「つれづれなるままに」

911正直屋LINE の友だち登録者が700人を超えた。一方、facebook のほうは、なかなか100人まで到達しない。
個人情報保護法が、平成29年5月30日から改正される。その施行に伴い、名簿業者は、個人情報保護委員会に、個人情報のオプトアウト提供事業者である旨の届け出をしなくてはならず、それを受理された業者しか名簿を扱うことができなくなるらしい。
当店は、以前から、しっかりとした名簿業者からしか名簿の提供を受けていないので、これからも違法に入手した名簿を利用するようなことはない。
入手した名簿の中には、転居済みにもかかわらず、そのままの住所が掲載され続けていて利用できないというものも多く含まれている。今後の対応が大変な時代になってきた。
当店は、ウェブをやり始めてから16年になる。どのお店も、これからますますウェブ対策が重要になってくるだろう。その中で、どう生き残っていくかが問題になる。昨年、その一環として、ウェブサイト制作の委託業者を変えて、内容も順次変更してきた。しかし、責任者である私の知識が乏しいことから、やれることにも限りがある。だから、ウェブの知識が豊富で、着物に関しても精通した方の話を聞ける機会を、どんどん作っていかなくてはいけないと考えている。
着物業界は、厳しい話ばかりで、不安要素だらけだ。しかし、まだ、着物好きの方はたくさんいるはず。夢のある未来は、我々60代の人間が育てるものだ。よい方向に進むべき提案もして、生きていこうと思う。

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第910号 2017年3月31日「高齢者 No.2」

年を取ったと気づかされる第一歩目は、糖尿病、高血圧、白内障、50肩や腰痛かな?
テレビで毎日聞こえてくる病だが、自分はまだ若いから関係のないことだと思い、うるさい宣伝だなーとしか思っていない。だから、予防のための努力など、しようとも思わない。同年齢でも、若いうちからテニス、水泳、ゴルフ、ウォーキング等で身体を鍛えてきた人がいるが、私の場合、夜飲みに行く時間は作っても、運動をする時間は作らなかった。
30歳半ばを過ぎ、体重が急に増え始め、しばらくすると、今度はどんどん減り始めた。糖尿病にかかっていた。遊び呆けているうちに、病は一歩ずつ進んでいた。
気づいてからでは遅いが、朝のランニングを始めた。昔の自分とは程遠く、100mも走れない。自分よりも20歳も30歳も年上の人に抜かされる。恰好悪いから、次の日からは、スポーツウェアではなく、セーターとズボンで早歩きから始めた。
健康食品を、手からこぼれるくらい飲み続けたこともあった。子どもからは臭いと言われ、病院の先生からは、『健康食品は、しょせん食品。薬とは違う。』と言われ止めた。
ストレスに暴飲暴食、睡眠不足が揃えば、誰でも病気になる。66歳になって、同年齢の健康な人たちと比べると、体力もない。病への抵抗力も落ちたのか?この数十年間の病院通いがまぎれもない事実。
今ごろ後悔しても遅いが、病をきっかけに始めた散歩。考えようによっては、その朝の散歩が続いているから、まだ何とかそれ以上ひどくならずに保てているのかもしれない。母さんや子どもに迷惑が掛からないようにしなくてはいけないようだ。

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第909号 2017年2月22日「着付教室」

909正直屋でも、昔は着付教室を開いていた。振袖ご購入のお客様には、特典として3ヶ月間レッスン料を無料にするなど、毎週開講していた。常に着物を着ている生徒さんもあれば、着物姿に憧れを抱いて習う人もいた。続けて通って先生にまでなられた人もたくさんいた。その中には、現在、着付師として成人式の日に来ていただいている方もいる。しかし、旅行会や観劇会など、着ていく場所や機会を我々業界の者が提案し続けてこなかったことから、次第に生徒は減っていった。
現在でも商いが成り立っている着付教室は、いろいろな努力をされてここまで続けてこられたのだろう。その中には、着物販売も含まれ、上手に行っている。お茶、お花や民謡等の習い事とは少し形態が異なり、趣味と実益を兼ね備えたのが着付教室だ。
フォーマルでしか着物を着ない方が多くなった。そうなると、着る側からすれば、着用日に綺麗に苦しくなく着せてもらえればそれでいいわけで、店としては、そのご要望にお応えできるプロの着付師を見つけて契約しておき、その時々に対応できればそれでいいのだと思うようになった。出来るなら、その時、ヘア・メイクも一緒にできれば、なお良いということなのです。でも、これは本当の着物好きを作ろうとしているものではありません。だから続きません。2020年の東京オリンピックまでは、とりあえずそんな商いが続くと思うのです。『着物姿ってカッコイイですね!』 そんな憧れをすべての日本人が抱きながらも着用者が減っていくのは寂しい限りです。でも、それが現実です。

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第908号 2017年1月20日「高齢者」

親しくしていた友人が、50年ぶりに訪ねてきた。近頃、歳のせいか、昔の夢をよく見るようになった。その友人のことも、思い出すことが時々あった。
お互い、電話をすることも、年賀状や暑中見舞いを出すこともなく月日が経っていた。現在どこに住んでいるのか?仕事は?子どもは?当時よく遊んでいたほかの友人のことなど、いろいろ話した。中身は、昔と何も変わっていなかった。『そういえば、伴ちゃんどうしてる?』と聞かれた。私は、彼とも音信不通だった。
伴ちゃんと私は、特別仲がよかった。私は、普通に歳を重ね、高校、大学、丁稚奉公を経て、嫁をもらい現在に至る。彼はというと、一度就職をしたのだが、数年後、芸術家を目指して再度大学に入学し、その後、米国に渡った、というところまでは知っていた。すでに実家も移転され、その後の消息はわからないままだ。今やネット時代。調べればわかるのかもしれないが、そこまではせず、お互い元気で暮らしているだろうくらいに思っていた。
訪ねてきた彼が、翌日電話をくれた。『米国で画家として成功したが、52歳で永眠した。』と教えてくれた。定年を迎えても、続き働き続ける人もあれば、まったく仕事から離れてしまう人もある。懐かしい友人たちは、今どうしているだろうか?ふと思った時、電話を掛ける。お互い元気ならそれでいい。次は飲みに行こうという話になる。だが、伴ちゃんのようなことが無いとも限らない。考えたくはないが、仕方のないことなのだ。
今まで、元気でいて欲しいと思う人を何人も見送ってきた。幸いにも、私は生きている。今、私が出来ることは、ただ手を合わせることくらい。悲しいなぁ・・・合掌!

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