きもの選びは友達探し、あなたの笑顔に癒される by かずまさ

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第967号 2021年12月17日「2022年に向けて」

令和3年もあとわずか、今年もコロナ禍が続き、新型のオミクロン株も現れ、来年もコロナの動向が気になる。
私も高齢者のひとりだが、元気な老人でも、2年も外出を控えていたら体がなまり、弱って来る人も多いとか。コロナが原因ではないが、今年は身内が3人も亡くなり、悲しい年で終わった。
日本の高齢化はどんどん進み、2030年には約3人に1人が65歳以上の高齢者となる見込みらしい。元気な老人でありたい。
商いのほうでは、正直屋も最近Instagramを始めた。情報発信するのに、いろいろな手段がある。facebookは以前からやってはいるものの、新しいことはさっぱり理解が出来ない。結果、人任せにしてしまい、皆に迷惑ばかりかけている。
消費税額表示の義務化で、HP掲載商品の価格チェックをしていた時、他にも間違いなどがたくさん見つかった。修正していたら、今度は目が悪くなり、これも困ったことになった。
商品については、来年から新しくレースの付いた振袖を展開してみようと準備を進めている。若い人の提案には、耳を傾け、いろいろトライしてみようと思う。
良い年になるよう努力したい。

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第966号 2021年9月20日「HPについて」

966正直屋のブログを始めて15年ほど過ぎたろうか?今回が966号になる。当時のHP作成委託業者の担当者に勧められ、初めは週に2~3本書いていたが、最近は月1本のペースで書いている。ほかには、facebookが140号。思いつくまま文章を並べているが、『お知らせ』や『新着情報』も書いているので、目が悪くなり仕事が出来なくなった、と言いながらも、毎日何かと忙しい。
ITには、宣伝方法がいろいろある。Twitter、LINE、LINEブログ、facebookなどなど。2~3年前からはInstagramがいいとか。私は文章を書くことはできるが、スマホを操作したり、検索したりはまったく出来ない。だから、データはすべて従業員に出してもらっている。検索順位でトップページにいないと商いに効果をもたらすことは出来ない、とずっと言われ続け、知人に聞くなどして、懸命に手法を学んできた。プロではないので、もう無茶苦茶かもしれない。私のHPだから、まあ仕方がない、と思っている。
今年の4月から税込価格表示が義務化されたので、HPの表示を直し始めたら、それだけでは済まなくなり、商品の入れ替えや誤字脱字の修正など、完了まで4ヵ月半かかった。業者の方には大変ご迷惑をおかけした。これで多少は良くなったかな?
ITに目覚めさせてくださった森先生は、昨年亡くなられた。生きておられたら、『もっと勉強しなさい』とおっしゃるだろうが、先を読む能力は、私には無い。ただ、HPを開設した頃、当時の番頭には、『パソコンなんかで遊んでいる社長の下では働けない!』と言われたものだが、もし開設していなかったら、正直屋はとうに消えている。私にも、多少なりとも先を読む能力は備わっていたのかな?
厳しい時代だが、現在の場所で生き続けるには、ITの利用は不可欠だと思う。いくら能力のあるベテラン社員でも、人は年を取る。体も考え方も若くありたい。

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第965号 2021年8月1日「布団」

30年ほど前は、結婚が決まるとお祝い着、仏事に使用する着物等を順に揃えた。最後に購入するのが婚礼布団。男女ペアの組布団(掛け・敷き布団)のほか、座布団を10枚か5枚、夫婦座布団、他にタオルケット、毛布等だ。当店のお客様では、現在、寝具を用意する方は、羽毛の掛け布団・敷き布団のダブルまたはシングル男女ペアくらい。自分たちが使用する品であって、お客様用の布団類を購入するお客様はほとんど無い。来客があっても、近くのホテルに泊まるか、日帰りで済ますことが多くなったのか?
もうすぐお盆がやってくる。女房の実家に帰省すると、兄弟や子どもたちが集まっては夜遅くまで話をし、たくさんの布団を並べて雑魚寝したものだ。田舎だから、毎年行くところや遊ぶところは同じ。夏はプール、冬はスケート。それでも楽しかった。懐かしい思い出だ。親がいたから出来たことで、亡くなれば、それもなかなか出来ない。食事や布団の用意だけでも大変だ。
今年もお盆がやって来る。コロナ禍とはいえ、墓参りくらいはやっておきたい。

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第964号 2021年7月26日「暑中お見舞い」

暑中お見舞い申し上げます
いつもの暑さが戻ってきました
熱中症対策をして
お体をおいたわりくださいますように!
令和3年 盛夏
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** お盆休みのお知らせ **
本店:お盆も休まず営業いたします※定休日(木曜日)を除く
和合店:8月11日(水)~16日(月)まで休業いたします
ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます

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第963号 2021年6月29日「手作り」

コロナ禍ということもあり、この1年間で商いの手法もずいぶん変わってきました。ITを利用して物を売っている企業は、たくさんの利益を出しています。
最近は、高額な品までITを利用して購入する方もあり、今後の社会は、どうなっていくのだろうか?と疑問を持ちます。本来、人が快適に思ったり感じたりすることは、機械にやってもらうサービスではなく、人にやってもらうサービス、つまり会話から始まるものだと思うからです。
大量生産されて生み出される品は、確かに安心で安全で使いやすく、計算された良さが備わっています。しかし、それでは満足できない品もあります。流行のある品、個性的な品が、その部類に入ります。我が着物業界は、それに当てはまります。しかし、現実は、ほかの品と同様に計算された商品の開発に向かっています。そのひとつがインクジェットです。印刷だから精巧で、同じものを何枚でも作ることができます。欠点はありません。人の手による品の特長を強いて言うなら、『職人が作る品には味がある』などという言葉で表現されるものでしょうか?
今までの伝統技術が失われていきます。日本の着物業界は、何を残そうとしているのでしょうか?機械化されても、伝統工芸品の中には、今でも職人により作られており、人々に喜ばれ、使われている品がたくさんあります。
コロナ禍で、ITで物を購入する人が多くなりました。良い商品を大量に海外で作り、安価で届けられる。それが現代です。一部のお金持ちが物を作り、動かし、儲け、支配しています。ITが進めば進むほど、その差は広がります。

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第962号 2021年5月31日「GPS」

962GPS機能の付いたスマホを高齢者に持たせれば、迷子になっても心配ない。位置情報で、本人が現在どこにいるのかがわかるという。認知症の患者には、とても便利な機能だ。以前、このようなスマホを営業マンに持たせて、営業の管理をしているという話を聞いたことがある。その営業マンは、パチンコをしていたそうだ。営業マンも管理者と同じく図太い。しかし、機械に管理されてはたまらない。
ITが発達し、スマホにいろいろな機能が付き、それをうまく利用すれば売上につながるということで、いろいろな利用の仕方を提案してくれる。GPSを利用した広告宣伝だ。例えば、ある地点内に入ると、18歳から24歳の女性のスマホに自動的に広告が入ってくる。興味があればクリックし、その内容を見ることができるというものだ。1クリック○○円、どの地点に広告を出したら効果的か?後日データもチェックできる。クリック制だから、設定しておいた金額に達すると、それで終了。性別も指定でき、この場合、男性のスマホに広告は入らない。
別のケースでは、ある地点で、欲しい商品を購入できる近くの店を教えてほしいと設定すれば、ITが店を紹介してくれる。利用の仕方は人が考えるのだが、使い方で便利にも不便にもなる。
ITの進化はスゴい。ただ、使う側によって良くも悪くもなる恐ろしい時代となるか?わからない。

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第961号 2021年4月27日「IT」

ITの進歩は素晴らしい。特にこの1年、コロナの影響でインターネットを利用した買物が急速に進んだ。HPを見て注文すれば、当日か翌日には届くし、時間指定までできる。衣・食・住にわたり、店舗に足を運ばなくても、欲しいものが手に入る時代になった。
スマホが1台あれば、テレビは見られるし、座ったままで部屋の環境チェックまでできる。冬でも、部屋の設定温度を快適にしておけば、季節ごとの衣類を持つ必要がなくなる。これは室内に限った話だが、そんな大きな空間を作れば、衣の生活環境はずい分変わる。毛皮のロングコートが現在必要なくなったように、生活環境は、人の手によって、どんどん変化してきている。
現時点で、ITは、欲しい商品を画面上で見ることはできるが、現物を手に取って、その品の硬さや柔らかさ、香りなどを確認することはできない。食品の美味しそうな香り、オーデコロンの甘い香り、汗の臭い、熱い、冷たいなど、人が日々の生活の中で出合うあらゆる感覚が、ITの進化で体感できなくなってしまったら、この世はどうなるのだろう?
機械なら、同じものをいくつでも作ることができる。だが、職人が作ったものは、より近い作品ができたとしても、まったく同じものは作れない。機械で作ったものに飽きた人は、いつかまた手作りの品を求めるようになるだろう。その時には職人はいない。過去の作品だけが残っていることになる。

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第960号 2021年3月29日「コロナ」

960コロナの感染拡大も2年目に入り、今年の夏も『ゆかた』が売れそうもない。幸い、名古屋では、成人式は何とか開催され、袴の予約も、卒業式は無くなったが記念撮影はしておきたいという人たちで、昨年と同様、今年もキャンセルはほとんど無かった。しかし、初めから借りないというお客様もあり、通常の年のような華やかさはなかった。卒業旅行や打ち上げパーティーも、ごく少人数での集まりとなった。人生で一度しかない行事が行われないのは悲しいことだ。
『きもの業界』も、平成10年くらいから式服しか売れなくなり、都市部では、その式服も、買うのではなくレンタルやママ振に変わり、ますます業界自体が縮小していった。『ゆかた』などは、作ったものの、着る人がいないから売れないということで倉庫に眠ったまま。市場に出すために、商品のビニールカバーやバーコード等の付け替え作業を行う時期なのに、3月中旬を過ぎてもそれをやらないメーカーや問屋もあると聞く。日々、感染状況が変わっていく中、様子を見ているのか?
テレビ等の報道を見ると、時短協力金の6万円で、営業するよりも儲かる店がある一方で、それでは全く足りず窮地に追い込まれている店があるという。この不公平感といい、この状況は、一体いつまで続くのだろう。早く元の生活に戻ってほしいと願うばかりだ。

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第959号 2021年2月23日「着物」

私が中学生の頃だから、昭和40年頃のことだが、当時の正直屋は総合衣料品店で、扱う商品は洋品、肌着、オーダー洋品、学生服、毛糸、布団、ウールや綿の着物、という具合に衣料の『なんでも屋』だった。高級品である本場大島紬や振袖などは、在庫として一反も無かった。後に知ったことだが、絹製品は、取り扱う問屋や販売する小売店が決まっていて、我が店は、絹物を扱うことはあっても、洗い張りや安価な銘仙(めいせん)の着物くらいで、紬、小紋、附下、留袖、訪問着等の品は、仕入さえもできなかった。
高度成長期に入り、一般庶民も着用できるようになると、やっと少しずつ仕入ができ、在庫を持てるようになった。そんな頃からだろうか?小さな小売店が集まり、組合を作って、展示会販売を行うようになった。丁稚奉公を終えて店に戻ってきた昭和50年頃には、店が3店舗となり、番頭夫婦も3組となり、外商と展示会販売で着物がよく売れた。当時は、着物を着用する人も多かったし、生活に余裕ができてきたからだろう。
電気製品も一通り持てるようになると、旅行や美容、宝石、衣装にもお金が回り、それ以前とは違った衣食住の豊かな日本になった。そんな時代に、着物好きは、それまで持てなかった衣装をたくさん購入してくれた。着付教室に招待旅行、観劇招待など、着物屋もいろいろと工夫して着物着用の機会を作った。そして、大半の日本人は、そうすることができる時代を過ごしてきた。
豊かになった日本人の関心は、それまでの『物』から『事』に変化した。ある物をどう使うか、どう楽しむか。着物なら、それを着て京都に出掛け、寺院巡りをしたり、庭園を散策したり、染屋や悉皆屋を見学したり、次は、自分でデザインしてみようと染物教室に通ったり。個々の楽しみ方は様々だが、そんな提案ができるお店が生き残っていく店なのだろうか?着物文化が消えることは無いだろうが、工夫が足りないのは事実。悲しいことです。

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第958号 2021年1月27日「2021年」

2021年が始まった。正月休みの間、年賀状の整理をした。毎年、出す枚数を減らしてきたが、印刷でも出さなくてはいけない先、いろいろとお世話になっている先には続けて出している。すると、年に2回、年賀状と暑中見舞いのやり取りだけの方々も多くなり、気づけば何十年もお会いしていない。それはそれでいいのだが、思い立って、同業者の方々や同級生あわせて10人ほどに電話をしてみた。若い人たちならメールでやり取りするのだろうが、私にはそれができない。それに、直接話をしたほうが、声の調子で相手の様子がわかる。10年以上会っていない人に突然電話をするのだから、当然、相手もビックリされたが、それぞれ、昔の話や、子ども、孫、両親、仕事のことなどで盛り上がった。
最近はコロナ禍で景気の悪い話ばかりだが、昔の話は、その当時はイヤな思いをしたことであったとしても、今は懐かしい思い出として話せる。年齢的には、定年を過ぎた人たちばかり。良いことも悪いこともあった。誰もが皆、それを乗り越えてきたからこそ、今はそれなりにのんびりと正月を過ごせているのだろう。
年初めからコロナのニュースで心配な日々が始まった。名古屋では、何とか予定通り成人式を開催することが出来たが、延期になった地域もある。そして次は卒業式。一生の記念日となるこれら行事を無事迎えられ、皆が安心して暮らせる年となりますよう願いたい。

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