第762号 2013年10月22日「親父の教え No.2」

息子が泣いている夢を見た。どうやら、夜、友達と遊びに行く約束をしたらしい。精一杯反抗的に、『僕はもう中学1年生なのに・・・』 私は、『ダメなものはダメだ。それでも行きたければ行きなさい。家には入れない!』理由などは聞かない。相談もしない。こうやって、私は子育てをしてきた。
大学生になって、同じように反抗した時は、『自分で稼げるようになってから言え!』と叱った。その時に判断した通りに指導した。パソコンがほしいと言った時は、『まだ早い!そんな金はない!』と言い、大学に入って、通学のためのバイクが必要になった時には、『アパートと学校の行き帰りだけなら、このバイクで十分!』と決めつけた。それが、私のやり方だった。
私の親父は、私を育て、家を継がせた。私は、息子にそこまでは強制しなかったが、成長するにつれ、私と同じように自我の強い人間に育った。今では、『お父さんは間違っている!』と、私を責めることのできる人間になった。正しかったかどうか?もう過ぎ去った時間だ。現在でも、私は迷うことばかり。
子どもたちにしてきたことで、間違っていたこともたくさんあっただろう。

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