第151号 2007年6月1日「もしも」
自転車は一度乗れる様になると、不思議なもので一生乗れる。水泳も泳げる様になると一生泳げるから不思議、泳げる様になるまでは水に対する恐怖心がきっとあるからだろう。
自分も小学校4年生までは泳げず赤い帽子をかぶっていた。クラスの中でも8割以上の人が泳げたから恥ずかしかった。小学5年生に泳げる様になり(水が怖くなくなったら泳いでいた・・・という感じ)その年には50m泳げる様になっていた。
以前にホンダの歩行ロボットのTVを見ていたら、やはり歩くことも同じなんだナと思う。ある時期に歩くことを覚えるとそれからは自然に歩ける様になってしまう。知らず知らずに平衡感覚をとっているんだから・・・ロボットがするとすご~い!!と言われるけど、人間が歩くことをしても何も言われない。すごいことなんだけどナァー!!
さて、きものの話を少し・・・着物の歴史は長い。昔の人はすべての人が皆着物を着ていた。それしかなかったから・・・絹も綿も輸入された生地だが、綿は江戸時代に輸入されるとすごい勢いで日本中に広がった。それは繊維自体が軽く、安価で、暖かい等の良い点があったからであろう。
北の地の人達は寒くなると動物の毛皮を着ることがあたり前であったが、だんだん綿の生地を利用する様に変わっていった。
綿は染めることも簡単なので、今でも色々な産地で作られ利用されている。混紡の生地で絹や麻、ポリエステル等と混ぜ利用もされている。浴衣にはそんな素材の楽しみもある。洗濯が楽なのも利点の一つだが、肌にさわやかな利点も現代人によく使用される理由の一つだろう。
もしも綿が輸入されてなかったら、現代の生活はずい分違った様相をしていることだろう。