第956号 2020年12月21日「鬼が笑う」

956来年の話をすると鬼が笑うと言うが、今年は一年中、世界中の鬼が大笑いした年だった。新型コロナウイルス感染症対策が、どの国も後手に回り、感染者も死亡者も大量に出た。日本でも、今までに経験したことのない年末年始になりそうだ。観客のいない紅白歌合戦…。ワクチンで死亡者でも出れば、もう成長戦略もない。
歴史を振り返ってみれば、今までにも同じような出来事は何度もあったのだが、その教訓を忘れてしまっているのだ。人間の生活風習は三代続いていないと無くなるそうだが、歴史の中での体験も、三代も続けて無いと忘れてしまうものなのか?予防はしているものの、それでもこれまでに経験したことのない出来事として扱われ報道される。もちろん、いつまでも覚えていたら、辛くて生きていられないが、伊勢湾台風以来、大きな災害に遭っていない我が地域では、生きている間にこんな出来事に遭遇するとは思いもよらなかった。目に見えない鬼たちが、変化を求めているのかもしれない。
正月明けには、成人式が毎年開催される。来年は、開催されない地区や延期される地区もある。18才成人問題も、日本中でいろいろと詮議されているが、足並みは揃っていない。どちらにしろ、世の中の流れに寄り添って対応するしかない。

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