第893号 2016年2月15日「名簿 No.3」

30年成人の名簿を購入するにあたり、下調べのつもりで振袖21グループの会員の方に教えてもらった名簿会社に資料請求をした。ちょうど同じ頃、ほかの名簿会社から勧誘電話があり、そこからもデータを取り寄せてみた。もう1社は、以前から取引のある会社。3社のデータ数を比較して驚いた。ある地区の名簿数を比べてみると、A社が165名、B社が402名、C社が652名だった。これは、一番差が開いた地区を挙げたものだが、それぞれの会社ごとに得意な地区があるようで、どの地区においてもA社が一番少ないというわけではない。購入する側からすれば、すべての地区が多い方がいいし、(電話番号が多く載っているとか)名簿の内容が良いほうがいいに決まっている。
近頃は、我々のような業者からの委託を受けて、生協が独自で管理している名簿をもとにDMを送ったりしているようだが、我々がその送付先データをもらえるようなことはない。テレアポをするのなら、名簿屋から購入するしかないのだ。テレアポをやめたという呉服屋さんもあったりするが。
お客様からしてみれば、業者からかかってくる勧誘の電話なんてうっとうしくてしかたないだろう。しかし、『あなたが一番熱心で丁寧だった。』と言ってくださる方もたまにはある。
大手振袖専門店のようにプロのテレフォンアポインターを雇うわけにもいかないので、自らテレアポをし、お客様の反応から現状把握をすることが私の仕事とも思っている。
役所で名簿の閲覧ができなくなったのが平成17年。もう10年が過ぎた。転居等で名簿が減っていく中、友人等の名簿を集めては売りに来る人があるそうだ。個人情報保護法がある中で、名簿の売買はいつまで続くのだろう。

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