第744号 2013年8月9日「単衣の魅力 No.9」

前回、着物に季節感のない柄付けをしている話について書いた。季節のある着物は敬遠されるわけだ。レンタル屋さんはこのあたりのことを考え、季節感のある着物を貸出しするなどの特徴を出せば個性的だ。後日、写真を見た時に、桜だったら『そういえば、このお嬢さんは4月初めの結婚だったね。』とか、アジサイなら『6月か!』とか、その時の思い出が蘇る。夏なら、トンボ、風鈴、鮎とか夏らしい柄でまとめてほしいね。
さて、話は変わるが、先日、『浴衣のレンタルある?』という電話があった。この2~3年、こんな電話が多くなった。祇園祭も終わったが、京都駅には着用後のプレタ浴衣が捨てられているという話を聞いたことがある。安価なセットを購入し、その日だけ楽しめればいいという考え方が現代なのか?
当店では、購入者には今夏中、何度でも着付無料というキャンペーンを開催している。利用していただきたい。

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