第736号 2013年7月8日「単衣の魅力 No.2」

以前にも、単衣の着物のことを書いた。
単衣といっても、素材は、ウールもあれば、綿やポリエステルなど多種ある。着用すればわかることだが、気温が30度近くになると、ウールでは暑い。だから、単衣を着る時には、素材選びがポイントになる。温度や湿度、風の具合で寒く感じたり、暑く感じたり、部屋にクーラー等が入ると、また変わる。一日中、店にいる日もあれば、従業員と外回りをする日もある。『今日は、どの着物にしようか』と考えるのも、楽しみのひとつだ。
お客様で、着物の好きな方、興味のある方、よく勉強されている愛好家からの意見は恐い。上手に褒めてくださる方もある。今ごろの時期は、難しい。だからこそ、おもしろい。私自身の着用の楽しみでもある。
濃い色から白っぽい色に変わると、やはり夏らしくなる。涼しく感じさせるのも、それなりに工夫がいる。しょせん着るものなのだから、自分感覚でいいと思う。綿や絹、麻、上布の生地選びから、色や柄を楽しむのも、着物の魅力です。

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