第637号 2012年6月22日「昔の話-私のこと No.15」

平成6年から8年という年は、正直屋にとって一番平穏な年だったかもしれない。
弟たちが入社し、店も生き生きとしていた。招待旅行も300人前後の参加者があり、賑やかで楽しかった。
日々の生活では、新入社員教育、従業員同士の親睦、店舗の改装、売上作りに企画商品の持ち回り、組合の展示会、個店の展示会などなど、忙しい中に楽しみもあった。
平成2年から毎日着物を着るようになって、やっと着用する苦しみがなくなった。ただ、着物姿で栄の中心にひとりで出掛けるのには、まだ抵抗があった。他人の目が気になった。
子ども達も大きくなり、親と一緒に遊びに行くのは夏・冬の休みくらいになった。子ども達に手がかからなくなった分、自由にはなったが、少し寂しく思った。

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