第538号 2011年6月3日「医師」

病院での問診の大切さは、お客様でもある私の主治医の先生からよく伺っている。
染み抜きも同じで、お客様からよく話を聞いてから品物を預かるよう従業員には指導している。いつ付けたシミか、どうしてシミになったのか、撥水加工等はしてあるのか、など。業者には、シミに関するお客様から得た情報を知らせた上で作業に入ってもらっている。
最近、従業員のひとりが風邪なのか、扁桃腺が腫れて、それが長く続き胸が痛いという。『気胸かもしれないね』ということで近くの病院へ行った。そこでは詳しく問診されたそうだ。レントゲンを見て、その解説もしてくれたが、結局彼女はきちんと説明を聞いた上で、薬はもらわずに帰ってきたそうだ。現在、多くの病院の先生は、データーチェックだけで、なかなか話はしてくれない。そのくせ薬はたくさん出したがる。病を治す仕事は難しい。患者と向き合ってきちんと理解させることはとても大切なのだが、それを実践するのはもっと難しいのかな?いい勉強になった。

ページの頭に戻る