第295号 2008年 10月2日「男物ウール着物」

No135の『取材パート1』で麻の着物を毎日来ている人がいる?という話を書きました。
あれから1年5ヶ月が過ぎ、先日男物のウール反物がほしいというお客様があり、そういえば反物が少なくなっていることに気付き、京都のH社に電話した。そのメーカーの男物は糸も良く柔らかで、暖かい生地だからです。
『その品の生産は10年以上前に打ち切りました。在庫も現在持っていません。』
他の有名メーカーの品の値段を聞いたところ店にある品よりも仕入値が高い。
「正絹物より高額なのか?」『はい!!仕方がありません。消費が少ないから仕方がないですョ!!まだ生き残って続けているだけありがたいと思ってます!!』との答え。
プレタの浴衣は今夏1,000円で販売されていたお店もあったが、ウールは何万円もするのだ。20年前の話ならウソだろー!!?という感覚です。
今年『日本きもの連盟』で男のきものを作りました。全国の専門店、NC、デパートが一致団結して販売しようということです。生産者を守る為にも、これからは益々組合とかが中心になって生き残りをかけたグループ化を進められることが望まれます。

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