第277号 2008年 7月30日「帰ってきた暑中見舞い」

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暑中見舞いのハガキが1枚帰ってきた。20数年前に従業員旅行で伺い随分お世話になった新潟県十日町市のメーカーT社である。
その頃は紬もよく売れていて十日町紬の他に、小千谷紬、塩沢紬のキャンペーンも行い、きもの好きの奥様にたくさん販売した。購入したお客様もその紬を着て観劇を見て楽しまれた。近ごろ観劇を見に行くと時々着用されたお客様も見られ、他人に見られることで誉められて気分をよくされて又着られる。そんな話もお客様の声として聞かされる。
着物屋としてうれしい事です。
さて、返ってきた暑中見舞いの先に20数年ぶりに電話をした。私も年老いたが相手も同じこと・・・懐かしさばかり。
その時同伴してくれたM社の治さんはもう永眠してしまった。日ごろはそんなに酒を飲む連中(従業員)ではないのに、おいしい酒と楽しい話がはずんでたくさん呼ばれた。お米も美味しかった。
・・・電話には社長さんが出られた・・・何10年も間違った住所でも届いていたことがわかった。
感謝の気持ちがそうさせたのかな?そして現況を考え『もう一度十日町へおいで!!』という返事なのか?
元気なうちにもう一度おい酒を飲みに伺いたいと思う。

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