第62号 2006年3月23日 「ぴかっと輝くとき」

きもの姿が素敵な人はたくさんいます。お正月や成人式、卒業式等にその歩く姿や座った時のしぐさをじっと見続けていると、何かいつもの時とは違った深い感動らしきものを覚える時がある。それは映画やTVの感動とは違っていて、今までの自分の生活感からは考えられない感動を。日本人としての歴史や伝統、しきたりから学んだものだけではなくきものから得る感動も、きものの衣装を販売する者が、購入者に少しでも教えなくてはいけないことの1つだと思うのです。きものを着る喜びは『着続ければわかること』なのだが、着物をきれいに着ることは本当に難しい。毎日15年着ていても自分の着姿を見てゾーッとする時があるし、脱ぎたくなる時がある。直線縫いだから洋服の様にフィットする訳はないことはわかっているはずなのに。
とにかく日々着物姿の方と会って話しをすると、心の中があったかくなる様な安心する様な日本人が忘れていた何かをとりもどせる様な感じがする。大切な何かを教えてくれる、母の様に・・・
季節が春に向かってだんだんと変わろうとしています。日々の暮らしの中で、『着物を着る時』を少しでも作ってみてはいかがでしょう?たんすの中で眠っているお母さんやお祖母さんが愛おしんだ着物を、その人の思い出を思い浮かべて・・・

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