第16号 2004年2月10日 「昔、【ジャパン アズ No1】っていう本がありましたヨネ!」その2

普通、皆さんが生活している時に着ている衣服をチェックした場合、その衣服の柄にどんな柄がありますか?無地、チェック、ストライプ(縞柄)、水玉それだけで90数%にはなると思います。だが、着物の柄から比べるなら、今話した柄はほんの数%にすぎない。日本人の着物の柄作りは無数だ。花柄だけをとらえ、花だけで四季を考えるなら、例えば、「梅にウグイス」という柄は1~2月を表現し、今の季節の少し先の時期の柄をわざわざ作らせて、その日のために着用したという話を聞いた事がある。それを粋だとか言ったりするわけです。沖縄で作られている紅型(びんがた)の小紋等は、やはり南方系の柄がついていて、染め方にも京染めの柄とは違っています。又、加賀友禅なども特徴のある柄作りをしています。日本人はとても繊細で感情が豊かなのです。温度・湿度の差が厳しいからなのかな?地域差もあるし・・・室町時代の300年、江戸時代の260年という長い、安定した時代があったから、こんな豊かな資産が日本人の心の遺産として、残ったのかもしれませんネ。着物を調べるほどありがたく思います。

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