第17号 2004年2月19日 「昔、【ジャパン アズ No1】っていう本がありましたヨネ!」その3

さて、現代の衣服の素材としてはどれだけの種類があるだろう。綿、ウール、シルク、麻、テトロン、ポリエステル等々。日本人はあらゆる繊維を使用しています。シルクを日本人ほど気軽に使用している国民はないでしょうし、着物の素材として織り方として、こんなにも複雑多様に使っている国民は少ないだろうと思います。近々では「汗を吸う化学繊維」や「形状記憶の繊維」とか糸自体でも、もうシルクの糸などでは「色のついた糸」(まゆの段階で色がついている)も出来上がりました。日本人の発想、時代の進歩の結果です。さて、色ではどうでしょう?今は化学染料だからどんな色でも出せますが、昔は天然染料でしたから「黄」「茜」とか「藍色(青)」等があり、特に藍色は沢山の色に名前がついているのです。藍色で一番薄い色は、「瓶覗き」と言うのですが、少し見えるか見えないかぐらいの薄い藍色で、反対に黒に近い濃い藍色は「褐色」というそうです。
なんだか日本人って、色にも織にもこだわりがあり、感情の表現がとても豊かで細やかだと思うのです。

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