第865号 2015年4月27日「テレアポ No.4」

865あるご家庭に振袖のテレアポをしたら、電話に出られた方が『そんな子はいないよ。』と言われた。どうやらお父様のようだ。『〇〇さんですが・・・』と話すと、『その子はイギリスにいて、もう戻ってこないだろう。だから着物はいらない。これからは世界に出て生きる時代だよ。』と続けられた。確かにそうかもしれない。
休日に電話をしたら、大人顔負けの応対をするご本人もいた。迷惑電話とは思わないのか、いろいろ話を聞いてくれたが、最後に『母がいる時に電話してください。』と。こんな子が営業に回ったら、さぞすごい成績を上げてくれるだろうと思った。いや、よほど好きな仕事に当たればそうかもしれないが、果たしてそんな仕事が見つかるだろうか?
65歳にもなると、表も裏も考えるからダメですね。感心して女房に話すと、『それでも、おれおれ詐欺の被害が増大しているのよ。』 それ以上の上手(うわて)がいるということか。『ボケ老人が引っかかるんだろ?』 『あなたもボケ老人の一人じゃない!』 もうめちゃくちゃ。
先日は、おじいちゃんと30分近くも話し込んでしまった。時間潰しの相手と思ったのかな?ご夫婦で孫の面倒を見ているそうだが、奥様は認知症にかかっていて、孫とは振袖の話などしていないから欲しいのかどうかわからないそうだ。周囲の人と同じような成人式を迎えさせたいのだが・・・とのことだった。
テレアポをしていると、いろいろな家庭の事情を垣間見ることになる。

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