第813号 2014年5月16日「足袋 No.5」

813日本の伝統文化を学ぶため、とかで、今、小学校では、着付を習うらしい。そのため、4月末から5月にかけて、ゆかたを買いに来られるお客様が多かった。足袋も履くということで、コハゼの付いた足袋も買っていかれた。
普段、21cmの足袋は、あまり置いていないのだが、今回は運よく在庫があったので対応できた。支店でも、同じようなお客様があったので、これからは、在庫を持たなければいけないと感じた。
正直屋では、21.5cm以上の大人用の足袋は、少しポリエステルの入ったものを販売している。しかし、21cm以下は、伸縮性の少ない綿100%のものしかない。それで、今は、小さいサイズだと、コハゼの付いたものより、ソックス型を希望されるお客様が多い。子どもは、すぐに足が大きくなってしまうからだ。コハゼの付いた商品しか置いていなかった時代は、少し大きめのものを買っていただき、指先に綿を詰めるなどして履いていただいた。
履きなれないものを履かせるということは、これからの成長にどのような影響を与えるだろうか?2020年には、東京オリンピックが開催される。少なくとも、それまでに、子どもたちが、日本の文化をもう一度見直しておくことは、良いことだと思う。両親や祖父母との会話も増えるであろう。子どもに視点を置き、義務教育の一環として考え、見つめ直すことは、これからの日本人に良いヒントを与える。

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