第778号 2014年1月7日「ごあいさつ」

あけましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
着物屋は、1月はとても忙しいのです。まずはお正月、次に成人式。あいさつ回りや初釜茶会など、着物の着用機会も多く、その後始末となるシミ抜き等の悉皆(しっかい)の仕事が多く出るからです。
せっかく高価な着物を購入されたのに、後始末が悪く、その後、着用できなくなるお客様もあります。ですから、着用後は、必ずご自身でシミ等のチェックをしていただきたいと思います。
もし、シミがついていたら正直屋へご持参ください。シミは病気と同じです。早期発見、早期治療が一番です。そうすれば、大概は大事に至ることはありません。ご持参された折に、何のシミかをお知らせくだされば、治療もしやすく、生地を傷めることもありません。着用の度に、そんな取り扱いをしていれば、長年にわたって着物のオシャレを楽しめます。
昨年は、『おもてなしの心』というのが、よく取り上げられていました。そんな気持ちで着物も扱えば、着物に関する所作や言葉遣い、決まり事等にも関心がいき、着物の楽しみがもっと奥深いものになることでしょう。
今年は、そんな気分で着装にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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