第682号 2012年12月7日「アリとキリギリス No.3」

キリギリスが、ある時、急に今までの生活を反省し、アリさんのように働き出したらどうなるだろうか?キリギリスのことだから、働くといっても自分の特技を活かした音楽の演奏活動だ。アリさんだって、時には音楽も聴きたいから、そんな時に美しいメロディーが流れてきたら、つい聞き惚れて・・・。
アリが、ある時、急に今までの生活に嫌気がさして仕事をサボタージュした。こんな楽なことはない。毎日、寝る間も惜しんで働き続けてきた。旅をしたことも、遊園地へ家族みんなで行って楽しんだりしたこともない。美味しいものも食べず、ただ、ひたすら働き続けてきた。もう少し生活を楽しんでもいいだろう・・・。
ある時、アリとキリギリスが友達になった。毎日、二人は今までの自分の生活を語り合った。『私の生き方はこんな風だった。』『君の生活も楽しそうだね。』
二人とも、お互いの生き方に感心しながら酒を酌み交わし、ずっと親友として励まし合って生きたとさ。

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