第580号 2011年11月15日「東日本大震災 No.8」

3月11日の震災の日から8ヶ月が過ぎた。19,488人(11/10現在)の方々が永眠し、現在もなお捜索中だという。悲しいことは早く忘れ去りたいのに、テレビ報道を見ていると原発のほうも進展なく腹立たしく思う。
今年もあと40数日で終わる。自然災害だけではなく、あってはならない事件がたくさんあった。平和社会の中で人の絆が失われた。親が教えなくてはならない子どもへの躾(しつけ)が高等教育の名のもとでなされていない結果かもしれない。『親が皆悪いんだ』とつくづく感じる。掃除をする、食事を作る、裁縫をする、洗濯をする、は成人女性になれば当たり前のことだった。でも今は、そんな時間があったら『勉強しなさい!』としつけられる。過去に入社した従業員でも、掃除の下手な子たちが多かった。
このたびの震災で、若者のボランティアの多さにびっくりした。彼らはきっと色々なことを学んだことだろう。生活する中で、頭が良くて、少しでも早く正確に行動することは大切だ。しかし、頭の良いことを利用し、人をダマしたり悪事を働いたりすることはあってはならない。生活保護を受けて遊んでいる大人がたくさんいる。我々の年代が、このことに気づき直していかなくてはいけない。甘えた大人たちをのさばらせ、文句を言えば働かなくても生きていける世の中は異常だ。

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