第493号 2010年12月21日「シルクの掛ふとん No.2」

シルクの真綿は、手挽きで綿を伸ばして重ねて作る。といってもわかる人は少ないだろう。メン綿も、真綿を伸ばして挽いた上にメン綿を並べて作ったものだ。現在もそうやって作っているのは、昔からのふとん専門店くらいで、ほとんどが工場での仕事。羽毛ふとんを作るのと同じ作業であろう。さて、現在でも、探せば名古屋でも仕事をされている方はあると思うのだが、残念ながら私の知り合いや取引先では見つからなかった。仕方がなく真綿を購入した福島県の業者に綿を送り返し、仕立をお願いすることにした。1枚はシルクの表布の掛ふとん、もう1枚は綿(メン)の表布の掛ふとん。幸いにも二通りのふとんの注文があり、両方の仕上がり品を見られることになりラッキーだと思う。

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