第167号 2007年7月12日「レンタル屋のお親父さん」

このページを書き始めてから第167号にもなると、このページに何度も登場する人物もあります。
その一人、レンタル屋S屋の親父(祖父)さんには色々なことを教えていたただいた。
このレンタル屋さんはもう廃業されてしまっているし、ご本人も永眠されている。このお店に伺うと決まってお茶とお菓子が出てくるのだが、私は業者だから特に出す必要もないのだが、出していただける。いつもの時ならお菓子をいただいてお茶を飲み商いが始まる訳です。しかしその日はたまたま他のお客様に伺った後だったのでお菓子をいただかなかった。
すると『うちのお菓子は食べられないのか?お客様でもないお前さんにお菓子を出す。こちら側の気持ちをいただくのなら、持ち帰るのが当たり前じゃないか?』と言われ『出された物を食べるか持ち帰れ!!』と言われた。その話し方に圧倒されながらも「なるほど・・」と感じた。
仕事柄必ずお菓子は用意されてあるが、それまでお客様の所でいただく場合考えていないことだったので、その後の対応は変わった。『誠に申し訳ありません。せっかく出していただいたお菓子ですがお気持ちだけいただきます』・・・食べられない時は、こんな風に気持ちを述べる様にしている。お客様廻りをしていると、気がつかない失敗はたくさんしてきたことと思う。
私にダメな行いを注意し話して下さるお客様はありがたい。

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