第830号 2014年7月25日「個人情報保護法 No.9」

最近のニュースとして、名簿の売買が問題になっている。個人情報保護法で守られているはずの名簿を、悪意を持った者が不正に入手し、名簿業者等に売ったのだ。
これについて、当店が購入している名簿業者に聞いたところ、『うちだって、そんな名簿なら欲しいですよ。ダメ名簿がないわけだから。でも、それはやってはいけないことだから、うちでは買ったりしませんよ。』との答えが返ってきた。
名簿の内容は、年々悪くなっている。転居される方がいるから仕方がない。名簿は減る一方だ。
購入した名簿でDMを送ると、2割ほどがあて先不明で戻ってくる。2,000通出したら、400通ほどが戻ってくるのだ。その分のDMも印刷しているわけだから、ゴミを作っているようなものだ。
中小企業の商いは、ますます苦しくなる。テレビ、新聞、情報誌を利用できる店はまだいい。安価で効果の上がる方法を見つけることは難しい。
同じ意見を持った同志が集まってグループを作り、商品開発からDM等の宣伝までを行う。これも、個々の店の立地や販売方法が違っていたりすると難しい。しかし、皆が意見を出し合いながら始めるしかない。
かつて、親父たちは、名古屋で全国一の組合を作った。最大の時は、100軒近くが加盟していた。さぞかし意見をまとめることは難しかっただろう。だが、反対意見を言いながらも退会はしなかった。それだけの利益があったからだ。そんな良い時代もあった。その組合も、今は存在しない。なぜ消滅したのか?私にはわからない。
生き残りのためにも、手法を変え、もう一度チャレンジしなくてはいけない時なのだろう。

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