第670号 2012年10月22日「着物」

ついこの間まで『ゆかた』を着ていました。10月初めになると、単衣の着物を4組出してもらい3~4回ずつ着用しました。急に涼しくなり、合せの長襦袢にウール、その上は半纏(はんてん)という姿。夏が長かったせいか冬が早い?もうすぐ10月も終わり。あと2ヶ月でお正月。早いものですね。
今ごろは振袖の新作が出来上がってくる頃で、WEBの写真差し替えや更新もあり、係の人は勉強することばかり。26年成人のお客様も多く来店されるようになりました。袴レンタルで訪問されるお客様も増えてきて、本格的に着物シーズンに入ったと感じます。
20年前は、10月は『ゑびす講』の展示会や、また、組合の展示会にも参加しており、毎日その案内状配りで忙しかった。当時は洗い張りをして仕立て直しをされる方も多く、お正月の仕度でこれからの時期は仕立屋さんも大忙しの時でした。毎日着用される『着物愛好家』も少しずつ減り、習い事の時だけ着用するという方が多くなりました。やはり、毎日の生活には袖のある和服は不便なのでしょう。慣れればそんなに気にならないものなんですけどね。
機会あるごとに着物を楽しんでくださる方がまだまだたくさんいることに感謝し、私たち業界の者も、着る機会を提供できるようもっと考えなくてはいけないと思います。

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