第995号 2024年7月19日「日本の行事」

最近、改めて日本の行事について考えるようになった。特に『宮参り』と『七五三参り』。昔は、乳幼児の死亡率が今よりずっと高かった。だからこそ、そういう通過儀礼を日本人は大事にしたのだ。
『7才までは神のうち(神の子)』という言葉がある。数え7才まで生きられない子どもは少なくなかった。諸説あるようだが、7才までは神様から子どもを預かっていて、亡くなるというのは、その預かっていた子どもを神様にお返しする、という意味のようだ。7才を迎えると、初めて社会の一員として認められた。
昔の日本人の多くは農民だった。田畑の水は村全体で管理した。田植えや刈り取りも集団で協力して行っていたから、成長した子どもというのは、村の働き手として貴重な存在であったわけだ。数え7才で行われる儀礼は、地域社会にとっても大変おめでたい行事であったことだろう。日本人のルーツの基本は、共生の魂であり、それで日本の行事が続いているのではないかと思う。

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