第992号 2024年5月20日「古着売買について No.5」

昔、古着は質屋で購入するものだった。現代はインターネットの時代。一回着用したら、もうそれでよいとばかりに、振袖をフリマアプリに出品して販売する。自分のものとして何度も着たり、悉皆に出したりなんてことはしない。
楽天やメルカリで、自分のサイズに合う、安価な振袖を探して購入。使用したら再びフリマアプリで販売する。そんな若い方もある。
着物に対しての付き合い方がずいぶん変わった。持てば保管に注意を払わねばならず、対応によっては利用できなくしてしまうこともありうる。それに対して、レンタルは気軽に利用することができることから普及していった。
昔は、着物のお手入れは、夢を膨らますひとつの楽しみだった。何かのお祝い事の折には、自分が一番好きな着物を着て出掛けて楽しんだものだ。
AIを使って出席する顔ぶれを予想して、次の会の着物をフリマアプリで探す…そんな着物好きもおもしろい。

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