第976号 2022年9月12日「私の意見」

≪株式会社北白川書房 発行『月刊なごや』2022年8月号から転載≫
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子どもの頃から、自分の家の庭のように親しんできた鶴舞公園。
2018年、陸上競技場があった場所に多目的グラウンド「テラスポ鶴舞」がオープン。翌19年には、名古屋市公会堂の改修工事が終わり、次は、カフェやレストランができるとか。
鶴舞公園には、昭和12年(1937)に東山へ移るまで動物園があったそうで、その名残りで私が小学生の頃は猿と鳥の飼育舎があった。スマホやテレビゲームなどがない時代、公園でよく遊んだものだ。すべり台やブランコでも遊んだが、夏には昆虫採集、魚釣り。夏休みが終わる頃には皆、日焼けして真っ黒になっていた。
また、鶴舞公園は花の名所としても知られていて、4月の桜から始まり、チューリップ、つつじ、バラ、菖蒲、紫陽花、蓮と楽しめる。子どもの頃には、そんな豊かな季節の移り変わりを感じられる場所であることに気づかなかった。
40歳を過ぎ、朝の散歩とラジオ体操を日課とするようになった。早朝のラジオ体操には100名以上もの高齢者が集い、大にぎわい。中にはジョギングをしている人もいる。
そんな素晴らしい鶴舞公園に対して、願っていることがある。それは、昔のようにトンボや蝶やバッタがいる公園に出来ないか?ということ。東山動植物園や熱田神宮には今でも昆虫たちがいると思うが、鶴舞公園では10年以上も前から見かけなくなってしまった。蝉だけは元気に鳴いているが、ツクツクボウシやチッチゼミの鳴き声は聞こえてこない。
トンボがいなくなった原因は、池の中にブラックバスなどの外来魚がいるからで、トンボの幼虫のヤゴや小魚を食い尽くしてしまったからだ。蝶がいなくなってしまったのは殺虫剤のせいだろうか?花には蝶、自然の中には昆虫たちがいてほしい。
子どもたちには、幼少期の体験として、虫取り網と虫かごを持って走り回る、夏ならではの遊びを味わわせてあげたい。
鶴舞公園を30年前の環境に戻せないかな!

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