第974号 2022年8月3日「好きなこと」

この夏も、ホームページの直しを行っている。キッカケは、思うような成果が上がっていないことと、若い社員からの提案があったからだ。『古い商品は削除したほうがよい』とか『スマホで見やすいレイアウトにしたほうがよい』、などなど。
とはいっても、なかなか商品を減らせない。どれも、その時、気に入って買取で仕入れたものばかり。売れなければ、センスを問われることになるが、仕入れた商品がすべて売れるわけではない。逆に、『こんな柄が売れるの?』ということもある。好みは人それぞれ、職人も売れない品を作るわけがない。仕入の難しさだ。
今まで、どれだけ失敗してきただろう。失敗があるから成功がある。恐れることはない。だが、自分が仕入れた品は、責任をもって売る努力はしなくてはいけない。初めから売る気のない姿勢で仕入をされては仕入方失格だ。
自分の店のお客様の好みを知ることは難しい。問屋さんの言われるままに仕入をしていたら、店の個性が出ないし、利益も出ない。仕入もホームページも同じだ。他店がこの方法で成功したからといって、我店のお客様もそれで喜ぶとは思えない。我店は我店の方法で、良いと思ったやり方でやればよい。
もうすぐ創業100年となる。創業50周年祭の頃は、まだたくさんの人達が着物を着用していて、着物がよく売れた。時代は変わったが、着物好きは今でもたくさんいる。そんなお客様を、もっと探して対応すればよい。キーワードは、自分が着物好きであること。それに尽きる。

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