第912号 2017年5月16日「おいしい酒」

鍋物、すき焼き、おでんで一杯。友達同士で、ワイワイしゃべりながら飲む酒は美味しい。近頃、そんな集まりが多くなった。きっと、みんな昔が懐かしいからなのだろう。
「○○ちゃん」と呼び合える者同士で集まる会は、飲めなくても楽しい。皆、昔のまんまの顔だ。日頃はしかめっ面をしている野郎や女性たちが、子どもの頃の面影のままで会話をしている。内容は、病気の話や、嫁やダンナの愚痴話だが、年を取っても変わらない笑顔の集まりだ。
この集まりを長く続かせるコツは、頻繁にやらないこと。それなりに、間隔を空けるのだ。酒に酔っては、毎回同じ話ばかりするから、一定の期間を空けないと、『こいつらバカか・・・?』となる。昔を思い出し、バカになって話が出来るからいい。
心の中で、『○○ちゃんも、もうおばあちゃん、おじいちゃんかぁ・・・。』 残念ながら、私には、まだ孫はいない。かわいい孫を連れて、公園や動物園、ディズニーランドへ行った話を聞くのもまた楽しい。
皆、ひと通りの人生を歩んできた。楽しいこと、悲しいこと、苦労もしてきた。もう高齢者の部類だから、昔のように熱くはならない。だからいいのかな?締めは、やっぱりカラオケ。家ではあまり飲めない酒も、血糖値のことも忘れて飲んでしまう。
家に帰ったら、また母さんに叱られるかな?『まあ、いいか!』

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