第895号 2016年4月29日「名簿 No.4」

春になると、どの着物屋さんも振袖を扱う。振袖をメインに商いをしているお店であれば、名簿を購入し、テレアポやDMを送って集客を図る。ウェブサイトも開設し、宣伝活動を活発に行う。
近年、着物屋同士の競争が加速して、振袖の案内状を出す時期がどんどん早まってきている。結果、2年近くDMを出し続けることになり、それを捨てないですべて取っておいたら段ボール2~3箱にはなるだろう。そのくらいたくさん着物屋から、たくさんのDMが届くのだ。
ほとんどのお客様が知っておられる通り、個人情報保護法により、平成18年11月1日から新たな名簿の売買ができなくなった。だから、現在、名簿業者から 購入できるのは、それ以前の名簿のはずだ。しかし、今年購入した名簿には、わずかだが携帯電話番号が掲載されていた。その当時のデータに携帯番号が入って いたとは思えない。ちょっとヤバい業者なのだろうか?
確かに、ここ2~3年、当店からのDMが届かないといって資料請求されるお客様がたくさんあった。しかし、当店からは届かないのに、他店からは届いているのだ。電話もかかってくるという。
個人情報保護法下であるにもかかわらず、お金さえ出せばどんなデータも入手可能というのが現状らしい。となると、まずは、どの名簿業者から名簿を買うか、 という調査から始めなくてはいけない。それはヤバい名簿なのだろうか?振袖専門の業者は、そんな名簿を購入し、そこからテレアポ上手な従業員の販売活動が 始まる。

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