第722号 2013年5月14日「虫」
鶴舞公園では、バラの花が少しずつ咲き始めています。
花といえば、虫はつきものですが、ここ十数年、この公園で、蝶(ちょう)、蜻蛉(トンボ)、バッタ、てんとう虫等を見なくなりました。小学生の子ども達の姿も見かけません。現在の子ども達は、虫を取ったり、野球をしたりとか、外での遊びはやらないのだろうか?『人さらい』が恐い?
昨年、久しぶりに中村区の大門にあるお客様のお宅を訪問した時、その近くにある公園で、異常発生かと思われるくらいの赤トンボの大群を見ました。夕方だったので、『赤とんぼ』の唄のごとく、懐かしく感じました。
花には、やはり、虫がいなくては意味がありません。花の蜜を虫が吸い、その時、花粉がその虫に付き、別の花にその花粉を付ける。いくらきれいな花でも、人が手を加えた作品ばかりでは自然の美しさがない。造花と同じだね。
桜といえば、この時期になると毛虫がたくさんいたものだが、今はそれもいない。消毒の凄まじさなのだろうか?きれいな公園はいいのだが、これもやはり不自然なんです。人の住みやすい環境整備のためとはいえ、虫を知らない都会の子ども達はかわいそう。
TVゲームでしか遊べない子どもは、虫の一生とか、虫の生態とか、これもTVで勉強するのだろうか?『アブラムシ』が、唯一、我々が知り得る最後の虫になるのかな?
そういえば、近ごろは、蟻(あり)も見なくなったなぁー。
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