第587号 2011年12月13日「年末」

クリスマスソングが流れ始めると、今年ももう終わりだなあと感じる。クリスマスセールを11月の終わりから始めている店もあり、商いの関係で考えるなら、ロングランでいいなあと思う。お正月は、まあ三が日から一週間。仕事が始まると正月気分などなくなってしまう。
昨年もいろいろ反省する出来事が多かったが、今年最大の反省すべき出来事はやはりホームページ(HP)のことだ。一年間、アクセス数の激減で悩まされた年だった。HPが悪いということは、来店客も少なくなるということで厳しい結果となった。来年は、HP以外の宣伝広告も考えながら対応していきたい。個人情報保護法は、中小企業の我々にとっては今後ますます重要な問題になるだろう。名簿がなくなることは、大企業のようにTV・新聞・情報誌等あらゆるメディアを利用できるところにとっては有利に働くが、そうではない店は厳しいばかりになる。
12月に入り何日か過ぎた頃、鶴舞小学校の2年生担任の先生から電話があり、二人の児童が当店を見学に訪れた。質問に答えた後、着物の袖丈の話をした。『日本の着物の袖には魂が入っていて、その袖を振ることで幸せのキャッチボールをするんだよ!』と。魂といってもわからないだろうが、振袖の意味が少しはわかっただろうか?たかだか20~30分の会話だったが、我々も子ども達がどんな気持ちで当店を訪ね、どう感じたか興味がある。
未来の子ども達が日本に残る文化に関心を持ち、継承し、それを自慢できる人になってほしいと願う。何かの行事には『着物を着たい』と言ってもらいたい。きもの屋だから言うのではない。そんな日本人でありたいし、あってほしいからだ。

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