第415号 2010年2月12日「レンタル屋の親父さん No.3」

いつものように商品を見ていただこうと持参したら、親父さんが針を持って縫い物をしている。
何をしているのか尋ねると、『ハギレを縫い合わせ布団の表柄にする。市松柄のおしゃれな柄ができるし、裏を付けて綿を入れて掛布団にするんだよ。今流行のパッチワークでもないが、縁起がよく、ご老人にあげると喜ばれていいんだ!』と言われた。当時は何も考えなかったが、シルクは汗をよく吸収し発散する利点もあるので肌にはよく合う。また、利用しなくなった着物の再利用法としては良い方法かもしれません。
そういえば、『橋桁(はしげた)や橋杭(はしくい)』の話もしてくれたナア。『橋はナ、橋桁があるから建っているんだゾ、だから人が安全に渡れるんだ。橋桁は水の中に入っている部分もある。掃除をしてもらえるわけでもなく汚い。だけど、橋桁がなかったら橋は建たないし、人は利用もできないんだナ。』

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