第242号 2008年 3月 17日「悲しいネ」

 その娘の母は泣きながら『あなたの店の管理が悪いから万引きされるのだ』と言った。確かに管理が悪いから万引きされたのだが、万引きした娘は悪くないのか?見ていなかったらどんどん悪いことをしてもいいのか?万引きした娘は親が泣いて謝っているのに、そのかたわらで携帯をいじっている。『こんなに反省しているのだから許してやって下さい。』と又母が言った。心の中で娘は反省なんかしてないヨと思った。弁償すれば万引きの罪は晴れるのか?その娘は重い罪を一生背負って生きてゆくのだと思う。そう育てたのはお前さん、そうあなたお母さんだヨと思った。
 小さな子供なら『二度とやってはいけないヨ!!』と頭をゴツンと一発なぐってやればそれですむかもしれない。でも成人した娘はそうもいかぬ。この娘に子供が出来たならどんな子供に育つのだろうか?謝ることも知らない子供に育つのだろうか?本で読む昔、江戸時代では、つり銭を間違えたら次の日にさがしてでも返金したという世の中だった。現代は見ていなければ、どんな悪いことをしてもいいのか?いや、そうではなかろう。子供が悪いことをしたら、親が、知人が注意する。知識の押し込み教育より、もう少し人格教育の見直しを考えたほうがいい様に思う。悪いことは悪い!!・・・人として生きてゆくうえで最低守ることだろうと思うこと・・・

 『おのれの性(さが)のつたなさをはじる』、、、、、悲しいネ。

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