第125号 2007年3月29日「昔の話 No2」

自分のお客様で振袖を25~6才になってから作られた方がありました。
成人式前にあれほど作ることをお勧めしお願いしましたが、作るのを見送られた方が、25才になってそれも急に欲しくなり、作る気になった。原因は何か?
ご本人曰く(いわく)『友人の結婚式が今年3回もあるから・・・』なるほど・・・と納得した。
毎年振袖を作られるお客もあった。この場合は?『新春を飾る受付嬢として恥ずかしくない衣装を着たいから・・・』という答えでした。なるほど・・・『受付嬢としてお客様をお迎えする側として、レンタルは簡単でいいけど、どこか心が入っていないような気がする・・・』というその方のお話でした。
近ごろはレンタルも多くなりました。又、高価なレンタルは購入の方とまったく区別もつかなくなりました。でも出来れば、着物のたたみ方ぐらい覚えてほしいナという気持ちです。
以前に「着物の『袖』には魂が入っているんだヨ」というお話を書いたことがあります。「魂ふり」袖を振ることで異性を呼ぶ、心の通じ合いをする。長い袖はそんな理由もあるんだヨ!!という話。
きれいに着用して、たたんで、又次の機会に気持ちよく利用する。
晴の時に利用する着物はそんな心持ちで使用してほしいと思います。

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