第35号 2004年10月15日 「さわって下さい」

 ホームページで月に1~2回お店の紹介をさせていただいています。
たくさんの品々がすぐ見られ、値段のチェック等も簡単に出来る良い点があります。そのお店の写真の撮りかたで、現物と多少色などが違う場合もありますが、メーカー等のチェックもきちんとできて大変便利です。
 これからの時代に大変マッチしていて、お客様がこれで関心を持っていただいたり、又勉強していただければ情報誌と同じで、大変うれしく思っています。時代はスピーディーに動いているので、24時間チェックできる点も良い点でしょう。
 でもホームページは1つ2つ問題点があります。それは生地のチェックが出来ない点です。絹でもやわらかい品、ごわっとした感じ、さらっとした感じを味わってほしいのです。それは四季を考えるなら、暖かく着たい時、涼しく羽織りたい時があるからです。それは現物をチェックすればすぐ判ります。着物は重ね着の着用物だと言われます。暑い時は脱ぐ。寒くなったら袷を着る。もっと寒くなったら羽織を着る。もっと寒くなったら綿入れを着る・・・ということです。それをするために職人は絹を色々と工夫してきたのです。糸の縒りを強くしたり、織りかたを工夫したり・・・
 そんな日本人の四季に対しての工夫を『さわる』ことで、肌で感じてほしいのです。
 もう一つは、あなたの顔に合わせてほしいのです。「似合う」って言葉がありますが、人によってそのとり方は違うとは思いますが、とにかく顔にあわせることで、その着物があなたに似合っているのかチェックしてほしいのです。
【さわる】ってことめんどうかもしれないけど、大変大切なことだと思います。

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