第10号 2003年11月4日 「着物を着て得をした?」

平常の時に着物を毎日着用している人は、やはり少ない。雨の日も、夏の暑い日も、とチェックするとやはり着物は贅沢な衣服(特にシルクの場合)と言えます。
【だから目立つのか?】
不便な衣服でもあります。直線縫いの衣服だから、曲線縫いの洋服のようにピタッと体にフィットしません。きれいに着るには、着慣れるという日々の練習が必要になるのです。
【だから楽しい?】
着物を着る様になって13年にもなると、適当に着用していても『あの人はきもの屋さんだから・・・』ということになって、世間では通ってしまうのです。(何も知らないのに・・・)その他にも着物好きな人から、頂き物(記念の着物)をしたり・・・特にお年を召した方に、かわいがっていただけます。
そんな事が、とてもうれしく思います。
又、きもの屋という専門店の商いをする人間として、『きものを着るという基本に目覚めさせていただいた』ことが、とても得をした様に思うのです。きもの姿で、食事に行けばとても丁寧に大切に扱われます。海外へ行った人などの話しを聞くと、舞い上がってしまいます。
ご自身の動作などを考えてください。自然に、それなりに着物姿に調和しようとしていますでしょ?・・・・・そんなうれしい事が、いっぱいある衣服が『きもの』です。

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