きもの選びは友達探し、あなたの笑顔に癒される by かずまさ

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第895号 2016年4月29日「名簿 No.4」

春になると、どの着物屋さんも振袖を扱う。振袖をメインに商いをしているお店であれば、名簿を購入し、テレアポやDMを送って集客を図る。ウェブサイトも開設し、宣伝活動を活発に行う。
近年、着物屋同士の競争が加速して、振袖の案内状を出す時期がどんどん早まってきている。結果、2年近くDMを出し続けることになり、それを捨てないですべて取っておいたら段ボール2~3箱にはなるだろう。そのくらいたくさん着物屋から、たくさんのDMが届くのだ。
ほとんどのお客様が知っておられる通り、個人情報保護法により、平成18年11月1日から新たな名簿の売買ができなくなった。だから、現在、名簿業者から 購入できるのは、それ以前の名簿のはずだ。しかし、今年購入した名簿には、わずかだが携帯電話番号が掲載されていた。その当時のデータに携帯番号が入って いたとは思えない。ちょっとヤバい業者なのだろうか?
確かに、ここ2~3年、当店からのDMが届かないといって資料請求されるお客様がたくさんあった。しかし、当店からは届かないのに、他店からは届いているのだ。電話もかかってくるという。
個人情報保護法下であるにもかかわらず、お金さえ出せばどんなデータも入手可能というのが現状らしい。となると、まずは、どの名簿業者から名簿を買うか、 という調査から始めなくてはいけない。それはヤバい名簿なのだろうか?振袖専門の業者は、そんな名簿を購入し、そこからテレアポ上手な従業員の販売活動が 始まる。

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第894号 2016年3月23日「風呂敷」

894風呂敷の生地は、綿、絹、ナイロンとあるが、我々の店では綿をよく利用する。仕上がった着物をお客様のところに納品する際、汚れないように風呂敷に包んで持参する。
昔は、婚礼布団(ふとん)を包むのに、五巾や六巾の大きな風呂敷を利用したこともあったが、現在は、結婚の折に婚礼布団を持参される方自体少なくなったので、そのような風呂敷を使うこともなくなった。
ところで、風呂敷の包み型をご存知だろうか?昔は、祝い酒やすいかなどは包んでお渡ししたものだ。包み方に工夫があり、仕上がるとちょっとオシャレ。現在は、ほとんどショッピング袋に取って代わった。
我々も、風呂敷をたまに販売するが、包み型は知らない。45年商売をしてきて、聞かれたこともなかったが、最近、テレビで紹介されていたらしい。日本の昔のものが見直されているようだ。何度でも利用できるし、使用しない時はたたんでおけばスペースも取らない。風呂敷に何かを包んで着物を着て訪問すれば、まったく絵になるシーンだ。早速、DVDを買って見てみたが、なかなか覚えるのは大変そうだ。
以前、当店に奉公に来ていた従業員で、今は結納に関する仕事をされている人がいる。あの結納品に付けるのし紙にもいろいろな折り方があるのだそうだ。
日本人は布や紙にいろいろな工夫を施して利用してきた。機会あるごとに、そんな伝統ある包み方を調べてみるのもおもしろい。

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第893号 2016年2月15日「名簿 No.3」

30年成人の名簿を購入するにあたり、下調べのつもりで振袖21グループの会員の方に教えてもらった名簿会社に資料請求をした。ちょうど同じ頃、ほかの名簿会社から勧誘電話があり、そこからもデータを取り寄せてみた。もう1社は、以前から取引のある会社。3社のデータ数を比較して驚いた。ある地区の名簿数を比べてみると、A社が165名、B社が402名、C社が652名だった。これは、一番差が開いた地区を挙げたものだが、それぞれの会社ごとに得意な地区があるようで、どの地区においてもA社が一番少ないというわけではない。購入する側からすれば、すべての地区が多い方がいいし、(電話番号が多く載っているとか)名簿の内容が良いほうがいいに決まっている。
近頃は、我々のような業者からの委託を受けて、生協が独自で管理している名簿をもとにDMを送ったりしているようだが、我々がその送付先データをもらえるようなことはない。テレアポをするのなら、名簿屋から購入するしかないのだ。テレアポをやめたという呉服屋さんもあったりするが。
お客様からしてみれば、業者からかかってくる勧誘の電話なんてうっとうしくてしかたないだろう。しかし、『あなたが一番熱心で丁寧だった。』と言ってくださる方もたまにはある。
大手振袖専門店のようにプロのテレフォンアポインターを雇うわけにもいかないので、自らテレアポをし、お客様の反応から現状把握をすることが私の仕事とも思っている。
役所で名簿の閲覧ができなくなったのが平成17年。もう10年が過ぎた。転居等で名簿が減っていく中、友人等の名簿を集めては売りに来る人があるそうだ。個人情報保護法がある中で、名簿の売買はいつまで続くのだろう。

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第892号 2016年1月28日「名簿 No.2」

892DMを送ってみて、あて先不明で戻ってくれば消して、テレアポをして、直接話してみた感触によっては消して、といったことを繰り返して削除していった結果、29年成人名簿の掲載人数もずいぶん少なくなった。
先日、29年成人のお客様が来店され、成約された。名簿を見て驚いた。第一回目のテレアポの時に、名簿から削除した方だったのだ。『最近購入しました。』というメモが残っていた。
私もテレアポをするのだが、私の言い方が下手だったのか、お客様のほうが一枚上手(うわて)だったのか?近頃のお客様は、本当に対応が上手だ。断りも上手にされる。
昨年の春から始めて現在に至るまで、何度かテレアポをしたが、留守宅も多い。共稼ぎの家庭も多いのだろうが、子どもが成長すれば、昼間不在の家も多くなる。夜にテレアポすればいいのだと同業者から言われたことがあるが、私自身、夜に掛かってくる電話に対しては、いい印象を持っていない。だから、当店ではしないことにしている。
あまりにも名簿の数が減れば、対応策を考えなくてはいけないだろう。ビデオレンタル屋の名簿、教育関連企業の名簿も検討はしているが、DM発送を代行してくれるというだけで、その名簿をくれるわけではない。精度の高い名簿なのだが、高額であるのに加え、テレアポが出来ないという欠点もある。ITもいろいろやってはいるが、経費がかかるわりには、まだまだ売上のほうに反映されていない。
インターネット上では、大型振袖店のディスカウント振袖が目立つ。我々同業者から見ると、『よくもこんな古い商品をITで宣伝するなあ』と呆れてしまう反面、当店では出来ないことなので、悔しくも思っている。聞けば、このような品でも、結構レンタルされているのだという。
いろいろボヤいてはみたものの、当店は当店のやり方で宣伝するしかない。そんなわけで、今は『振袖正直屋』ウェブサイトを新しいものに移行作業中です。LINE、Facebookもあわせてご覧いただければ幸いです。

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第891号 2016年1月19日「フリーダイヤル」

フリーダイヤルを持っているお店は多い。もちろん、当店も所有している。着物屋ということから、語呂合わせで『5298』や『0529』という番号にしている。
お客様からの電話は、たいていこのフリーダイヤルに掛かってくる。このように、気軽に掛けていただきたくて設置した電話だ。DMやウェブサイトでも、フリーダイヤルに掛けてくださるよう案内している。
ところが、最近、営業マンがこの番号に掛けてくるのだ。注意しても、そんなことお構いなしに自分の店のPRをしてくる。経費を掛けずに営業活動が出来てしまうのだから、相手にしてみればラッキーなことだ。常識がないというのか、図々しいというか、『すいません』と言いながら、自社のPRを話し続ける根性はすごいと思う。だが、そんなことをする店と、取引するはずがない。
こんな電話を撃退できる電話機能はないだろうか?『この通話はお取り次ぎできません。通話料金はあなた様に課金されます。』というメッセージが流れるとか・・・。
前述のような宣伝営業の電話やいたずら電話、間違い電話など、現在のフリーダイヤルでは、すべて受け手側の負担となる。それがまた遠方からだと結構な額になる。登録された電話番号しか繋がらないようにするとか、方法はいろいろあるのだろうが、こんな細かいことを言っているのは私くらいかな?

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第890号 2016年1月3日「2016 ご挨拶」

890あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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『振袖正直屋』の新しいサイトが、やっと完成しました。商品の検索が簡単にできるようになったと思います。
でも、まだ直す箇所はいっぱい。今までの私は、気まぐれで、昨日は右、今日は左、と変更する悪い癖。これからは、じっくりチェックして直したいと考えています。
今はまだ、これまでの『振袖正直屋』のコピーですが、ご覧いただければ幸いです。
『正直屋縁』のほうも、基本部分がダメなところもあり、それに対して、委託しているウェブ制作会社の方が、どう対応してくれるのかが問題です。出来上がった作品にケチをつけるのは簡単。しかし、1から考え、私の要望も取り入れてとなると難しいのでしょうね。頭で描く構想は、すぐに直せますが、仕上がった作品を、もう一度初めから直すとなると、それまで以上に時間がかかることもあったりするのでしょう。
だいたい、私がウェブサイトを熟知しておらず、部分的な聞きかじりの良い点ばかりを指摘することがいけないことなのかもしれませんね。
とりあえず、走り出した以上、悪い点をできる範囲で直し、レベルアップしていくしかありません。
まずは、綺麗に仕上がった新しい画像をご覧ください。

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第889号 2015年12月29日「台帳整理」

889成人式に向けて、成約された振袖の棚を作ろうと、各店舗が部屋の整理を始めた。すると、そこには大量の古い台帳、レシート、伝票類が。まずは、それらの整理から取り掛かった。
猪子石店で250kg、和合店で200kg、ついでに本店の倉庫も調べてみたら、10年も前に閉店した日比野店の台帳も含めて1.5トンにもなった。税法上、保管が義務付けられている7年間の台帳を除いての量だ。
焼却炉で燃やしていた時期もあったが、現在、町の真ん中でそんなことは出来ない。お客様の住所や氏名、購入された商品など個人情報満載の書類を、普通のゴミと同じように処分するわけにはいかない。信頼のおける古紙回収専門業者に直接持ち込んで廃却を依頼した。
手伝いの人を何人か頼んで、4日間。腰は痛いし、背中も痛い。本店は、1階部分の他に3階建ての建物の屋上の倉庫から階段を昇り降りの作業だから、特に大変だった。こんな大変な思いは、もうしたくない。これからは、1階部分にある程度溜まったところで処分することにしようと心に誓った。
店も古くなってくると、いろいろなところに、もう使用しないだろうと思われる器具がたくさん溜まってくる。これは、春から夏にかけての暇な時期に、片づけていくことにしよう。
やれやれ、面倒な仕事が増えた。
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(注)台帳の保管期間は、7年から10年に変更になったそうです。

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第888号 2015年12月11日「今どきの商い No.4」

今夏は、着物の柄のことをFacebookに書き綴った。現在の私は、商いの場では、ただのオブザーバーでしかない。今の従業員は、接客の際、生地や柄の説明をあまりしない。(できないと言ったほうがよいのか)
着物好きのお客様の接客をしようものなら、昔ならまったく相手にしてもらえなかっただろう。そんな様子を横で見ながら、いろいろ思い出して考えた。
着物好きのお客様は、いろいろと教えてはくださるが、こちらの反応が悪く、一方通行だと感じたら、次はなかった。でも、若ければ若いなりに覚えようとする努力を見守ってくれた。
20年ほど前までは、名古屋には日本一の呉服組合があり、お互い競い合って知識を深めた。教えてくれる先輩たちもたくさんいた。勉強会もよく開かれていた。
だから、日々、いい意味で着物の宣伝をし合った。着用する機会を作ろうと、観劇チケットをプレゼントしたり、旅行会も行った。
しかし、次第に、組合も縮小し、同業の仲間同士で会うことも少なくなった。競って覚えた商品知識や応酬話法も忘れ、産地見学会、着物好きの後輩作りも怠った。
これから、時代はどう変わっていくだろう?着物は、フォーマルは残るだろうと言われている。しかし、カジュアル着物が売れなくなったら、いずれフォーマルも消えていくのだろうなぁ・・・と心配する。

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第887号 2015年11月25日「子供の着物」

887七五三も終わり、次はお正月。
今年の七五三では、こんなことがあった。
一家全員でご来店。女の子の被布セットをご購入。すると、今から着せて欲しいとのご依頼。その足で、お参りに行かれるというのだ。こんなお客様が、二組続いた。『明日』とか、『次の日曜日に』とか、そんなお客様は今までにもあったが、今から参拝に出掛けますというお客様は初めてだった。
現在の三歳用のセットは、着用するものすべてが揃っているから、寸法直しさえなければ当日でも着て出掛けることは可能だ。インターネットで下調べでもしておられたのか?
普通、お宮参りの着物だと、半衿を付けたり、縫い上げをしたり、紐付けをしたりといろいろ準備が必要だ。出来ないわけではないが、購入したその日に着用して参拝するというのは、こちらもちょっと困ってしまう。
現代は、すぐに間に合う商品ばかり。中国産だから安価。これこそワンナイトパーティードレスだね。
せっかくご購入くださったのだから、願わくば、お正月や節分、雛まつりくらいまで着てくださるといいですね。安価な品はポリエステルだから、汚れても自宅で洗濯機洗いができる。
とにかく何度も着用してほしい。大人顔負けのヘアメイクをされるのもいい。
大切な子どもたちだ。こんな時こそ家族皆で『わぁー、可愛い!』と誉めてあげよう。

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第886号 2015年11月4日「いつの間にか65才 No.3」

先日、髪の毛が入っていたとお菓子屋さんにクレームをつけ、現金やお菓子を要求したという事件をテレビでやっていた。訴えた店があったから事件になったのだが、被害に遭った店は、ほかにもたくさんあったようだ。
どんな企業でも、多かれ少なかれ困ったお客様はある。『消費者センターに訴えるぞ!』と脅す人もある。『どうぞ、そうしてください。』と私は必ず言う。大概の場合、自分の思うようにしてもらえないというお客様の身勝手な振る舞いからくるものだ。『こちらが訴えたいくらいだわ。』と心の中でつぶやきながら対応し、『もう二度と来店しないで!』と願う。
もちろん消費者保護はするべきだが、行き過ぎは、ただのワガママでしかない。そんな言い分が通ってしまう世の中にどんどん変わりつつある。
人間は、両面の心を持っている。例えば、歩行者と運転者の立場ではどうだろう。『もっと端を歩けよ!』 『危ない運転だなあ。』誰しも、立場が変わると、考えることも変わるものだ。
自分も親になってずいぶん経つが、ついこの間まで(今でもそうかもしれない)、子どものような気持ちで言いたいことを言っていた。私の親は、もう18年も前に亡くなっている。
自分の子どもだけではなく、多くの子ども達を教え導く立場でいなくてはいけない年齢だ。そんな私たち昭和20年代、30年代生まれの人間が、これからの時代を考え、良いこと、悪いことの見極めをもっと若い人たちに指導していかなくてはいけないのだ。
だが、自分の生き方に自信があり、そんなことができる人間がどれだけいるだろう?
良い世の中になってほしい。そう皆が願っている。

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