第819号 2014年6月6日「きものお手入れキャンペーン No.3」

ウールの仕立てを頼まれ、預かってきた。ウールの仕立ては久しぶりだ。お祝いでいただいた品だそうだが、娘さんでもお母さんでも着られそうな縞柄だ。現在、着付の練習をしておられるとのこと。今から作れば、秋にはじゅうぶん間に合う。
キャンペーン期間中だから、多少安価で仕立てられるので、ちょうど良いタイミングだった。海外仕立てのほうが安価になるだろうと思い込み、そちらをお勧めした。しかし、業者に聞くと、現在は、絹でもウールでも仕立代はそんなに大差はないとのことでビックリした。昔の感度で、安易に勧めてしまった私のミスだった。結局、日頃お願いしている仕立屋さんに無理にお願いして作ってもらうことにした。母さんからは、そんな基本的な失敗はいけないと叱られた。
昔は、ウールや浴衣は、それらの品だけ専門で縫う仕立屋さんがいた。絹の半額くらいの加工代だった。日頃、着物を着用する方が少なくなって、晴れ着しか販売しなくなり、仕立自体の需要も減り、そして、仕立屋さんも高齢化で一人減り、二人減りしていった。
私は、毎日着物を着用している。現在は、サマーウールを着て、これからは、浴衣も着用する。
キャンペーンをやってはいるものの、洗い張りも、20~30年前と比べたら少なくなった。そんな中で、お客様からの依頼があると、とても嬉しくなる。『着物っていいね。』と言ってもらえるよう、もっと努力しなくてはいけない。

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