第810号 2014年5月6日「足袋 No.3」

足袋を選ぶ際、問題となることの中に、足首の太さがある。市販されている足袋だと、コハゼがはまらない方があるのだ。それは、ふくよかな方に多いのだが、中には、まったくコハゼがはまらない方もある。事前にわかっていれば、『ゆったり型』を用意しておくのだが、それでもはまらないお客様もあった。さすがに、それには困ってしまった。そういう時は、別誂(あつら)えするしかない。
現在、販売されている足袋は、4枚コハゼが多い。踊りなどをされている方の中には、5枚コハゼがいいと注文される方もある。コハゼを増やして、足首の部分を長くすることにより、足首を見えなくするのだ。私は、足首が細いので、5枚コハゼを履いている。正座をした時、足が圧迫されてしびれやすいのだが、そんなことにも、もう慣れてしまった。
足袋は、やはり、履いている感覚が、靴下とは違う。私のは綿100%なので、履くときはきついが、フィット感が心地よい。足袋を購入するなら、夕方は、足がむくんでいるから、やめた方がいい。綿100%のものなら、靴よりも0.5cmくらい小さいものを選んだほうが、履いた姿が美しい。
正直屋では、初心者用、一度しか履かない方用に、ポリエステル等が30%入った少し伸びるタイプの品を取り扱っている。慣れていない方でも、足が痛くならず、快適に過ごせると思う。

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