第772号 2013年12月3日「お元気で!」

772今年もあと何日となる今頃は、訃報のハガキが届く頃で、一番嫌な時期です。順番に、老人から亡くなっていくのは仕方がないが、今年も、孫が永眠したというハガキが届き、これは辛い。
自分も年を取ったからだが、近ごろは、昔よく遊んだ友達や同級生、先輩の顔が、ふとした時に浮かぶ。別に彼らは亡くなったわけではないから、どうってことはなく、懐かしがっているだけだ。『あいつ、どうしているだろうなぁ』 住所も電話番号も知らない。今会ってもお互いがわからないかもしれない。
人間の記憶とは、どうなっているんだろう?もう30年も40年も前の記憶が蘇るってこと・・・面白いことだと思い、『フッ』と笑ったりして。誰もいないところならいいけれど、他人がいるところでそんなことをしたら叱られたりするかもしれません。後で、『なぜ、あいつが今頃、頭の片隅に浮かぶのだろう?』と不思議に思ったりする。片思いの女の子とかの思い出なら、理解と後悔が入り交じるけど。
意識がなくなっていくと、子どもに戻っていくという話を聞いたことがある。『ちょうど胎児のようにベットの隅のほうで丸くなって寝ているのよ。』私の頭は退化しているのかな?胎児だから、夜中、寝静まった時、ひとり演歌を歌っていても許される?そんな話。

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