第749号 2013年8月30日「オレオレ詐欺」

749オレオレ詐欺がとても巧妙になり、被害額が増大しているそうだ。
『あんな手口でひっかかるなんて・・・』と誰もが思い、私自身も、そんな手口には乗らないと思っている。
世の中には、それと同様の手口の商いもある。『○○電力の関連子会社です。貴社でご使用の電気料金が安くなるかもしれませんので、その為の検査をさせてください。もちろん無料です。』 怪訝(けげん)そうに返事をすると、『あなたは疑っているんじゃないですか?』と開き直る。
とにかく話が上手だ。電話中に、対応者も代わる。私と会話をしているうちに、より話ができる人間が対応してくるのだ。最後の言葉がいい。『サービスでやってあげるわけだから』と、こんな言い方はしないが、『予定が詰まっているので、約束の時間には遅れるかもしれませんが、よろしくお願いします。』と。『こんな従業員がテレアポをしたら、よく売れるだろうなぁ』と、つくづく感心した。
この話を、なじみの電気屋さんにしたところ、『電力ブレーカーを売りたいが為の検査だから、そんなものはしないほうがいいですよ。』との回答だった。
さて、約束の日、その業者は現れなかった。約束を守らなくてもいい商いとは、どんな商いなんだろう?結局、翌日も訪問はなく、電話すらなかった。

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