第747号 2013年8月23日「ママ振」

お母さんやお姉さん、親戚、知人の振袖を着用される人々を総称して『ママ振(ふり)』と呼んでいる。最近多くなった。その理由は、古典系が流行していることや、赤や黒色を着用される方が多いということもある。また、教育費に出費がかさんだため、レンタルやママ振にされる方もあるかもしれない。
お母さんが購入されたのは、昭和50年代~60年代であろう。その頃というのは、日本が一番元気な時代(?)だった。きもの業界も、活気のある時代だった。商品の質が良く、染も良かった。
お母さんとサイズが違えば、寸法直しをすれば十分着用できる。ただ、今の時代の流行に合わせたセンスで着用してほしい。重ね衿や帯揚げに、キラキラした素材のものを付けるとか、半衿をししゅう衿にするとか、バッグはスマホが入るように少し大きめのものにするとか、その人のセンスで今の時代に合った振袖になるよう工夫すればいい。髪飾りも、現在は、大きなものが流行だ。生花もいい。
成人式は、一生に一度のセレモニー。お父さんやお母さんに感謝する気持ちを忘れないで、『大人に成長した』この時期を過ごしてほしい。

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