第684号 2012年12月14日「最後の板ハガキ」

昨年も書いたが、年末で一番イヤなのは訃報のハガキだ。今年も毎日のように届く。昔お世話になった先輩、同級生、仕事関係の方やお客様。自分も60歳を過ぎたから、よく可愛がってくださった方々は、相当な年齢の人もある。その中でも、特にご指導してくださった方などは、『絶対亡くなってはいけない人』と自分で決め付けているので、訃報のハガキをいただくと悲しいだけではなく、お元気な時にもっと話を伺っておけばよかったと後悔する。あれもこれもと思い出を辿りながら懐かしく思う。『なぜ?』と言っても戻ってくるわけでもない。順番だからと諦めるしかない。現実は厳しい。
毎年、年賀状や暑中見舞いは板ハガキを使用してきた。今年も、12月初めに仕上がり、届けていただいた。後日、お礼の電話を掛けたところ、前日に葬儀を済まされたと伺った。板ハガキといえば絵馬だが、仕事の関係で宗教の話をよく伺った。しかし、お礼も言えないまま亡くなってしまった。もう来年からは、板ハガキを出すことが出来なくなった。この板ハガキで、どれだけのお客様とめぐり会えたことか。合掌し、『安らかに』と願う。心から感謝しています。

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